Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

東日本大震災 6

2011-03-21 17:00:33 | 教師修業
 午後からは時間が空いたので,自分でできることをしようと思いました。
 私ができることといえば,掃除ぐらいのものです。
 1階から4階まで校舎の瓦礫を寄せ,廊下や階段を丁寧にほうきで掃きました。
 子どもたちが次に登校するときに,塵ひとつない学校にして迎えてあげたいという思いでした。
 
 閉口したのは,2年生の若い先生が自分の教室の掃除をしていたことです。
 1階にある2年生の教室はほとんど被害がなかったのにも関わらずです。
 子どもたちの荷物をせっせとまとめ,机の上に置いていっているようです。

 確かにそれもしなければならないことではあると思いますが,今すべきことでしょうか。
 
 このような状況で,自分のことを優先する,自分のことしか考えないというのは,私には考えられないことです。
 生き方,考え方が違うのだから,やむを得ないことなのでしょう。
 
 私が自分のことより他のことを優先するのは,父の教えによるものが大きいと思います。
 父からは「何をやってもいい。ただ,人に迷惑を掛けることだけはするな」と教えられてきました。
 人に迷惑を掛けるなということは,裏を返せば「自分のことばかり考えるな」「他人のことを優先せよ」ということだと考えています。
 実際に父はそのような生き方をしています。
 
 私が自分の教室の片付けに行った頃には,既に誰かが片付けてくださっていました。
 感謝です。
 
 16日,17日は体育館の避難所の方々への食事の配給の手伝い,掃除,通信表・指導要録の作成などを行いました。

 18日には再度家庭訪問を行いました。
 23日まで休校とし,24日に終了式を行うことの連絡のためです。
 別の場所に避難していて,不在の家もありました。
 
 20日,21日と出勤し,掃除を行いました。
 非常時なので土足で廊下を歩く方が多く,汚れが激しくなっています。
 ほうきで掃き,その上でモップで拭いていきました。
 
 3月24日,修了式が行われます。
 強い余震も続いています。
 校舎の壁も崩落しています。
 こういった状況で,本当に子どもを登校させていいのでしょうか。
 疑問です。