Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

ディスクゲーム 3時間目 1

2011-03-08 20:55:45 | 体育
 ディスクゲームの3時間目の授業を行った。

 まずは2人組でのパス。
 「指前・トン・ビュン」が合言葉であったが,「トン」と足を踏み出すのと「ビュン」と投げるのが同時であるので,「指前・トン」とした。

 次にまっすぐに投げられるかどうか,個別評定を行った。

 私がバスケットのサークルに入り,6~7m離れた場所からディスクを投げさせる。
 サークル内の私がキャッチできれば合格,キャッチできなければ不合格とする。
 
 子どもたちを1列に並ばせて,評定の開始である。
 合格,不合格だけでなく,言葉を掛けるように意識した。
 意識したのは,具体的な言葉掛けである。

 筑波大学附属小学校の清水由氏は,教師のフィードバック行動を次のように分類している。

 ①肯定的フィードバック
 ・肘が伸びていてかっこいいね!(具体的)
 ・いいね!すごい!(一般的)
 ②矯正的フィードバック
 ・しっかり肘を曲げておこう!(具体的)
 ・もうちょっとだね!(一般的)
 ③否定的フィードバック
 ・ダメ,そんな勢いじゃできないよ!(具体的)
 ・まだまだだね。(一般的)
          清水由著『シンプルで子どもが伸びる体育の授業づくり』(明治図書)

 単に「いいね」だけでは,何がいいのか伝わらない。
 「おしい」だけではどうしたらいいのかが分からない。
 そこで具体的に「勢いがあっていい」「トンと1歩踏み出して」というように声掛けしていった。
 
 一巡した後は,子どもをサークルに立たせ,2箇所で評定するようにしていった。
 子どもたちの動きは評定によって,上達していった。

 上方に投げ上げる子は誰もいなくなった。
 ミスで多いのは,正面に投げられず,斜め方向に飛んでいくことである。
 ディスクを離すポイントが早かったり遅かったりすることや,へそが正面を向いていないことが原因である。
 「へそを前にしてビュン」と具体的な矯正的フィードバックをした。

 最終的には,全員が合格になるようにした。