Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

宝運びゲーム 第6時間目 2

2009-10-23 00:20:57 | 体育
 今日も欠席者が1名いる青チームの隊形は,1-1-3である。
 しかし,これは失敗に終わった。
 1人で守っている場所では,ほとんど突破されてしまうのである。
 
 「人数が少ないんだから仕方がない」と言う。
 「0-2-3のようにしてみてはどうか」と私が投げ掛けると,「なるほど。そういうのもある」と考え直していた。

 黄チームは,通常の2-2-2の配置で「だまし作戦」というのを行った。
 「だまし作戦」とは,マンツーマンディフェンスを行っているように相手に見せかけてだますという作戦である。
 「行ってもいいよ。○○君のことはねらっていないから」と声を掛け,相手が安心して侵入してきたところで,すきを見計らって後ろからタグを取るという,言葉を利用した高等戦術である。

 ずる賢いという見方もあるだろうが,1年生でここまで考えるかという,びっくりさせられる戦術である。

 いよいよ次回が宝運びゲーム最終回の予定である。

宝運びゲーム 第6時間目 1

2009-10-23 00:15:46 | 体育
 6時間目である。
 今日の課題は守備の作戦の工夫である。

 昨日のおたよりノートを見ると,守備の工夫についていま一つ分かっていない様子がうかがえた。
 それで,守備の作戦にどんなものがあるかを,最初に私が紹介した。

 子どもから出たのは,2人のうち1人は必ず止めて侵入を最小限に食い止める方法と,マンツーマンディフェンス,挟み撃ちである。これらを紹介した。

 もうひとつは守備隊形の工夫について紹介した。
 これまでは3か所ある「じゃまじゃまゾーン」には必ず2人ずつ守備者が入っていた。
 それを,必ずしも2人でなくてもよいとルールを変更した。
 ただし,1か所に6人も配置されてはゲームの面白みがなくなるので,1か所につき最大3人までとした。

 実は青チームだけが,守備隊形の工夫は経験済みである。
 4時間目は欠席者が2名おり,学級閉鎖となっているクラスの担任のN先生に代役として入っていただいた。
 このときは,最初は,手前から見て2-2-1のディフェンス配置をしていたのだが,機転を利かせたN先生は守備位置を途中から変更し,2-3-0のフォーメーションとなったのである。

 今日の授業で,このようにフォーメーションの変更を行ったのが3チームあった。

 緑チームは1-2-3と組み,わずか3点という最少失点を記録した。
 授業の最後に聞いてみると,「1-2-3はいいが,3-2-1は駄目だ」という。
 Rさんが理由を次のように説明した。
 「3-2-1だと,もし最初のところで突破されてしまうと,あとから防ぎにくくなる。1-2-3だと,走って疲れてきたところを3人で守っているので何とかできる」

 この考え方には思わずうなってしまった。
 1年生にここまで考える力があるのかと驚いた。