一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

ラインの監視

2017年10月28日 | 演劇
一九四〇年晩春。ワシントン郊外にある大邸宅ファレリー家。女主人ファニーとその息子、黒人の執事と家政婦のフランス女、そしてルーマニアの亡命貴族夫妻。そこへドイツ人に嫁いだファニーの娘サラが、三人の子供と夫を連れ二十年振りに帰ってくる。
昔の思い出に浸るひととき。しかしナチスドイツ大使館とも通じる亡命貴族テックはサラの夫クルトの素性を怪しみ、ついに手配中の反ナチ地下運動者であることを突き止める。そこに届いた長距離電話。クルトは同士であり友である地下運動リーダーの逮捕を知ることとなる……。