一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

『ゆかいな仏教』(サンガ新書、2013)、仏教の言説戦略(2013)

2014年01月30日 | 宗教

葬式仏教と揶揄されたり、「禅問答」のように、
やたら難解なイメージがつきまとったりの、日本の仏教。
もともとの仏教はでも、自分の頭で考え、行動し、道を切り拓いていく、
合理的で、前向きで、とても自由な宗教だった!
日本を代表する二人の社会学者が、ジャズさながらに、 抜群のコンビネーションで縦横に論じ合う、仏教の真実の姿。
日本人の精神に多大な影響を与えてきた仏教を知れば、
混迷のいまを生きるわれわれの、有力な道しるべが手に入る!

◆仏教よ、お前は何者なのか?◆

ソクラテスからカント、ウェーバー、パーフィットまで、
時空を軽々と飛翔して、その論点を比較・検討し、
仏教にいだいていたイメージを一新する宗教対談。

〔本書で話題にのぼる哲学者・宗教者・宗教学者・社会学者・生物学者・政治学者〕
ソクラテス、プラトン、エピキュロス、ルクレティウス、ムハンマド、フランチェスコ、デカルト、ジョン・ロック、バークリー、カント、ウェーバー、ユクスキュル、カッシーラー、ヴィトゲンシュタイン、エリアーデ、バーリン、ドゥルーズ、デリダ、パーフィット……

Ho2 Ho9

ヴィトゲンシュタインの“言語ゲーム”をモデルに、仏教をひとつの運動として記述する「仏教の言説戦略」。大乗教を“基本仏教を部分ゲーム(=小乗)とする、悟りのゲーム”としてとらえる「大乗教試論」。―仏教の分析に“言語ゲーム”論を適用するこの独創的な2つの論文を中心に、日本の社会学を牽引してきた著者が、1980年代前半に執筆した論文10編を収録。30年の時を経てもなお輝き続ける、著者の先駆的な研究に触れることは、多角的な宗教理解のための新しい基盤となるだろう。