一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

ラテンアメリカ

2016年06月01日 | 社会

ラテンアメリカとは、ラテン民族のスペインやポルトガルが支配した中南米やカリブ海地域のことである。その呼称は19世紀半ばにメキシコを侵略したフランスが使い始め、その後中南米の一般的な呼び名になった。

 コロンブスの新大陸発見以来、カリブ海はスペインが支配していた。17世紀に入るとスペインが放置したジャマイカやバルバドスなどにオランダやイギリス、フランスが侵入してきた。彼らは黒人奴隷を使った大規模な砂糖プランテーションを建設し、ばく大な利益を上げた。

 18世紀になるとスペイン継承戦争が起こり、スペインの支配力は更に低下した。1780年、ペルーでインカ皇帝の子孫トゥパク・アマルー2世(本名コンドルカンキ)が大規模な反乱を起こした。反乱軍はクスコに迫る勢いだったが、体勢を立て直したスペイン軍に鎮圧された。コンドルカンキは馬に引かれる八つ裂きの刑で処刑された。この反乱は5ヶ月で鎮圧されたが、スペイン植民地政府の威信は大きく揺らぎ、各地で反乱が起こった。また、アメリカ独立戦争フランス革命に影響され、独立の気運が高まっていった。