一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

鏡は嘘をつかない

2016年06月06日 | 映画

作品解説

12歳の少女パキスの宝物は父の形見の鏡。彼女は鏡が世界の真実をうつし出すと信じている…。美しい海辺の村で展開するファンタジーに満ちた一篇。日本の「3.11」の映像も挿入される。監督はガリン・ヌグロホ監督(『枕の上の葉』)の長女。

あらすじ

パキス(12歳)の父親は海釣りに出かけたまま行方不明となる。再会できると信じるパキスの唯一の希望は父親からもらった鏡だ。行方不明となった人々を探すバジョの儀式では鏡と水を使う。そこで彼女は決して鏡に現れない父親の像をじっと待ち続ける。母親のタユン(32歳)は、自分たちが暮らす小さな漁村にやってきた調査員と、行方不明の夫への思いとの間で苦悩する。