理念論(3):企業理念の役割
高邁で具体性のない企業理念など、本当に必要なのかという疑問を持つ人がいる。
確かに、会社が右肩上がりで順風満帆であれば、それだけで社員のモチベーションは上がり、企業理念など必要ないかもしれない。
しかし、私はどんな企業でも、現在、超優良企業と言われている会社でも、必ず一度や二度は、苦境の時代を潜り抜けているはずである。
人間にも、生きるための寄って立つ「何か」が必要なように、企業にも、原点のような「何か」が必要なのではないか。それこそが、企業理念なのだと思う。
それはむしろ、具体性のない漠としたものの方が良いかもしれない。ただし、それはあいまいという意味ではなく、一本芯の通った思想であるべきである。
「もうだめかもしれない」
そう弱気になった時こそ、もう一度立ち戻るべき原点。そこから、勇気とやる気を振り絞って、再挑戦する原点。
それこそが、真の企業理念なのである。
(次回に続く)
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