再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

S.ジョブズの死去を悼む!

2011-10-08 10:01:40 | ニュース
10月6日(木)午前中。私がネットのニュースにて、彼の死を知った時。その日は、午後にある古くから関わりのあった会合での講演を頼まれていた日であった。

すでに講演データは、10日ほど前に事務局には送ってあったのであるが、その中に、講演の最後でぜひとも今の自分の気持ちを訴えたかったフレーズを入れていた。

Stay Hungry! Stay Foolish!

私は今の日本人全員がこの言葉通りに、自らの生き方を見直す時だと訴えたかった。

1945年の終戦で、すべてを失った私たちの先輩諸氏は、驚異的な精神力と根性で、実に短期間ですばらしい国へと復興を果たした。世界で一番安全、安心、そして豊かな国へ。

彼らのその驚異的なエネルギーの根底には、幾多の戦禍に犠牲となった多くの人々への鎮魂の思いがあったのであろう。

今の現役世代のほとんどは、こうした先人の遺産を食いつぶしながら、なんとか生きながらえているだけではないのか。このままでは、未来の日本人に引き継ぐものは、負の遺産だけになるのではないか。

最近のさまざまな情勢を見るに、本当にそう感じざるを得ない。

ただし、単に悲観的かつシニカルな姿勢ではなく、もっと健全なる危機感を抱きながら、一人一人がたとえ小さくとも自分自身の役目を知り、そして懸命に果たしていくべきだと感じている。

そのためには、現状に安住し、不平や不満を口にするだけではなく、少しでも良き世の中にするためにというある意味のハングリー精神が必要である。

世の中を斜に構えて見る傾向のある人からは、日常の些細なことにでも懸命に取組み、日々を生きている人を見ると、ある意味滑稽に映るかもしれない。

先がはっきりと見えない不安と不信の世の中で、それでも何かを信じて必死に今を生きる。

そうした必死の生き方こそをわれわれはもう一度取り戻すべき時ではないだろうか。

戦後の圧倒的な絶望感の中で生き抜いてきた私達の誇るべき諸先輩達のように。

「必死」とは、「必ず死す」と書く。

まさにこれこそが日本人の死生観であったはずだ。

Stay Hungry! Stay Foolish!

このS.ジョブズの言葉こそ、今の私達へのメッセージだったのだ。

彼の冥福を祈る・・・・・!