稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

審査における精神的優位性(木曜会、2018年9月27日)

2018年09月28日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷の市民活動センター。
今年33回目。参加者少なめ20名ぐらい。
始まる前に剣道形10本裏表を女性剣士と行った。

来週(10月)からは四條畷市立四條畷西中学校の体育館での稽古になる。
五段以上は剣窓を取って情報を得ることが大事というお話が出る。
他、剣道形の成り立ち、なぜ剣道は背番号ではなく団体名と名前を付けるのか・・
そして、五行(木・火・土・金・水)のお話(いかに相手よりも優位に立てるか)、
八段に合格した時の精神的優位性についての話・・が大変興味深かった。

稽古は、先週に引続き秋の地方審査、中央審査を意識した稽古だった。
別枠で初心者のO野君の指導をおおせつかったので聞き取れた部分のみ記す。
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蹲踞して立ち上がってすぐ打っていくような審査では見るところが無い。立ち上がって構えて発声し、5秒10秒は相手をよく観察して、どういった形で、攻め、溜め、崩して打つかを見ている。普段の稽古から立ち上がってからの身構え気構え気勢というものを意識することが大切である。打ちたい打ちたいと焦る者はしっかり観ている者の餌食になる。審査においては相手よりも自分は自信を持って(=精神的な優位性を持って)挑むことが大切である。打ちたい、打たれたくない、通りたい、落ちたくないというような心は捨て切って、剣先と剣先が触れ合った時には相手を飲み込むばかりの精神的優位性を持っていなければならない。六段・七段・八段審査では、交刃から一足一刀の間合いでの自信を持った「さあこい」といった精神的優位性が問われる。精神的優位性があるから心気力の一致した気剣体一致の技が出る。
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少し稽古をサボると(期間を空けると)形(かたち)が崩れているものである。稽古の間が空いた時は擦りかぶりから始めたり、寸田丹田の位置を確認しながらゆっくり伸びやかに面を打ったりして稽古するように。体幹と体軸が崩れたまま稽古していては変な形で固まってしまうものである。やろうとしてるかしてないかは傍で見てるとすぐわかるものだ。
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遠間で発声、触刃から一足一刀の間までしっかり自分で作る。そこからスイッチを入れて打つ。剣先は五せいがん(眉間、左目、顔の中心、咽喉、臍)を攻めて打つこと。打ったあとは必ず残心をとること。構えた時に前後に拍子を取ってしまうと構えが決まらずいつ打って良いのかわからなくなる。足捌きで左足を引き付け、いつでも打てる形を作ること。良いと思ったら他人のやり方を真似ること。
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一時期流行ったことがあったが、昇段審査で一本目から返し胴を打つべきでは無い。いざ自分が面を打とうと思ったときに「返し胴を打たれるのではないか?」という気持ちが出てきて技が出なくなるものだ。一本目は当たっても当たらなくても構わないから、しっかり相手を観て正面を打っていくことが大事である。
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しかし返し胴を持っていれば間合いに入るのが怖くなくなる。返し胴もしっかり出来なければ駄目。思い切って間合いに入ること。返し胴は前腹ではなく脾腹を打つこと。前腹を打つと止まってしまう。



(20時までは有志で形稽古)


(体幹を意識し、体軸が前後にズレない打突の説明)


(最後は回り稽古、始めの号令から10秒ぐらいは打たないで相手を観察する)


(一足一刀の間からスイッチを入れて打突に繋げる)


【感想・反省点】
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初心者指導は右腕を伸ばしながら打ち、打った時は右腕が床と平行になること。前傾はしない。上体は起こしたまま。打ちは遠くに飛ばないこと。(最初から遠くに飛ぼうとすると姿勢が崩れるから)最初から右足を上げるのでは無く、右足を左足で送りながら床を滑らすように前に出し、最後の最後で「トン」と床を踏む。手と足の動きは一緒。力を入れずに出来るだけリズム良く。
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足だけ、エアー竹刀で小さく大きく、竹刀を持って、甲手を着けて・・・と色々なバリエーションで正面打ちの指導を行った。状況が変わるとまた出来なくなるので、一つ前に戻っては何回も何回も繰り返し行った。擦りかぶり2回からの正面打ちを基本とした。擦りかぶりを入れずに打たせるとまた出来ない。また擦りかぶりから。ともかく身体で覚えることだ。来週も引続き指導をしたい。


(打とうとするとまだ少し前傾姿勢になってしまう)


(打ったあとの姿勢は良くなった)


【備忘録】

五せいがん(眉間、左目、顔の中心、咽喉、臍)
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せいがん(五つのせいがん)について【備忘録】
正眼=喉
青正眼=左目、「あおせいがん」
晴正眼=眼と眼の中心、「はれせいがん」
星正眼=額の真ん中、「ほしせいがん」
臍正眼=臍、「へそせいがん」
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コメント
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