Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

指板、鉋がけ。

2012-11-20 22:30:59 | 日記
今日は雨。
気温もあまり上がらず、寒く感じました。

作業は指板の鉋がけ。
挽き割りしてあった黒檀の指板材を鉋がけです。
挽き割りした状態でもまだ厚みがあり、もう2.5ミリ程薄くするため、鉋をかけて行きました。
鉋をかけ始めた所です。


1ミリ位削った所で、息切れ。
休み休みの作業でした。
平面を出しつつ厚みが均一になるようチェックしながら鉋をかけ、目的の厚みになりました。

明日はフレットの溝を切って、指板の形を整えて行く予定です。

写真は平面と厚みが出た指板材です。

木ペグ、完成。

2012-11-19 23:16:03 | 日記
今日は曇り。
夜になって雨風が強くなってきました。

作業は木ペグの仕上げ作業から始めました。
頭の部分を削って、つまみにして行きます。
削った後はサンディングで仕上げ、ペグの形になりました。
その後、軸部分の長さを揃えてカットし、弦を通す穴をあけて行きます。
軸の頭も整形してペグが完成しました。


ペグが出来上がった所で、今度はヘッドにセットして行きます。
ヘッドにペグ穴をあけて、リーマーでペグの軸とテーパーをあわせて行きました。
差し込み具合を確認しながらセットして行きます。
セットが終了したヘッドの表側です。


今回は軸の先端が丸くなるなイプです。

明日はヘッドをグリップに接着して、指板の製作に入る予定です。

写真はペグをセットしたヘッドです。
木ペグはペグ穴の角度調整がポイントです。

木ペグ、削る。

2012-11-18 22:45:26 | 日記
今日は曇りで少し雨も降る天気。
朝から午後にかけては風が強く寒い一日でした。
秋田市は初雪だったそうです。

作業は木ペグ製作の続き。
今日は旋盤で削りだしです。
材をセットして削って行きました。
材をセットした所です。


上の状態を削るとこんな感じになります。


全部で6本削りだして、軸にペグシェーパーをかけテーパーを整えた所で終了でした。
ペグはつまみと軸の間に装飾を兼ねた段がつきます。
全部同じように、かつシャープなディテールになるよう削りました。


明日はつまみ部分を仕上げて、ヘッドにセットして行く予定です。

雪もちらつき、タイヤ交換のシーズンになりました。
なかなか天気がいい日が無く、まだ換えていません。
今度晴れたら交換して洗車もしようかと思ってます。

写真は削りだしの終わった木ペグです。

木ペグ製作始める。

2012-11-17 22:54:42 | 日記
今日は雨。
11月は天気が悪い日が多いです。

作業は19世紀ギターの木ペグ製作。
今日は材料を切りだして行きました。
いつもは縞黒檀や黒檀、ローズウッドを使ってました。
今回はペグ用の材がなくなったので、とっておいたマッカーサーエボニーを使う事にしました。
大きい材から使う分を切りだして、さらに細かくペグサイズに切りだして行きます。。
切り出しが終わった所です。


工房のバンドソーは非力なので、硬い材は苦手です。
手鋸よりもずっと遅いスピードで切って行きました。
この後は旋盤にセットするための穴をあけ、ペグの形を書き込んで余分な部分をカットして行きました。
今日はあまり時間が取れなかったので、ここまでで終了でした。

明日はペグを旋盤で削って行く予定です。

今回は19世紀ギターなので、ペグの他にもブリッジピンも製作します。
エンドピンもつける予定なので、ちょっとの間こけし職人です。
相変わらず、旋盤用のバイトは買ってないので、彫刻刀で削ります。

写真は切り出し後にラフカットした木ペグ用材です。

ウクレレリペア。

2012-11-16 23:02:41 | 日記
今日は曇りから雨が降ったりやんだり。
予報では天気がいいはずでしたが、はずれな一日でした。

作業はウクレレリペア。
昨日に続いてナットとサドルの交換です。
リペア前のウクレレです。


今回は音色をかえるのが目的なので、黒檀材で製作して行きました。
弦高はオリジナルと同じにするので、調整しながらの製作です。
サドルはブリッジの形状に合わせて整形が必要なので、何度も合わせながらの製作でした。
製作したサドルのアップです。


ナットも黒檀材で製作しました。


最後にチューニングして確認しリペア終了でした。

明日は19世紀ギターの製作にもどる予定です。

ナットとサドルは小さいパーツですが、結構重要です。
調整や作り直しで音がだいぶ変わる事もあります。
逆に考えると、ここで手を抜くと楽器の持っている力を発揮出来ないこともあります。

写真はリペア終了後のウクレレです。
ナットとサドルが黒くなって精悍なイメージになりました。