Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

19世紀ギター、ネック修復続き。

2016-09-12 22:14:56 | 日記


今日は曇り。

作業は19世紀ギター。
ネック修復の続きを進めました。
ボディー側のほぞは綺麗にしましたが、今日はネック側です。
作り直すヒールの際でカットしてますが、ネック側にはネジの残りが埋まってます。


ネジを取り外すため、フラッシュフィンガーボードを剥がして行きました。
以前、ヒール部分とグリップの接着面が剥がれ、フラッシュフィンガーボードにはダメージがあります。
モザイクのパーフリングにも少しダメージがあり、熱や水分を表側からは使えません。
そこで、片側のバインディングを外して、接着面にのみ、熱と水分をつかって剥がして行きました。
少しづつ、じわじわと剥がして行くので、面積は狭いですが時間がかかります。
剥がした時に、割れた部分やパーフリングにダメージがないように、慎重に剥がして行きました。
剥がしている所です。


無事剥がれました。


剥がれた所で、ネジを取り外し、グリップに残っていたヒールの残りも剥がして行きました。


剥がし終わった、ヒールの残りです。


接着面にはシムが挟んであり、密着していない状態でした。
指板面側のネジの頭の部分も、かなり大きめな穴があいており、結果的にはネックリセットとヒール修復はやった方が良かった状態でした。



明日は通院予定なので、時間があればリペアの続きを予定しています。

今日は午前中、引っ越しの荷物整理をしました。
残っていた分から不要品をまとめ、プチ断捨離。
リサイクルショップにいって、引き取ってもらいました。
タダかと思ってましたが、予想外に値段がついたので、ちょっとラッキーでした。

写真はネック修復中の19世紀ギターです。





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