Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

19世紀ギター、裏板はぎ合わせ。

2016-02-11 21:01:18 | 日記


今日はいい天気でした。
天気の割には、積もっていた雪はあまり融けませんでした。

作業は延び延びになっていた、新作の製作から始めました。
久々の19世紀ギターです。
まずは、裏板のはぎ合わせから始めました。
材は、バーズアイメイプル。
元々、トーレスタイプを作る時に使うつもりだった材です。
ただ、反りが出ているので、今回、19世紀ギターに使うことにしました。
裏板はスプルースと積層にするのと、サイズが小さいので転用です。
そのままでは、はぎ合わせが難しいので、ある程度まで反りを修正して行きました。
修正前です。


このくらいまで修正します。


それでも平らにはならないので、とりあえず、はぎ合わせの鉋がけをした後、矯正しながら仮にクランプしてみます。


隙間無くクランプできたので、今度は、接着クランプして行きました。


裏板の次は、ウクレレのリペアに移りました。
塗装中ですが、仕上げの塗りに入る前に、指板とフレットの作業をすることにしました。
指板面に幅方向の反りと、長さ方向の軽い順反りがあります。
フレットはだいぶがたがただったので、リフレットすることにしました。
指板はだいぶ薄く、フレット溝がネック本体まで達しています。
指板は分離した状態になってました。
そのため、フレットを抜くと、部分的に指板も剥がれてきます。
接着自体も強度が低下しているようでした。
剥がれた部分を再接着し、クランプ。
このまま、乾燥させます。


明日は、また、リペアと製作を進める予定です。

写真はクランプ中の裏板とリペア中のウクレレです。


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