Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

Martin 000-28、リペア。

2013-07-10 22:52:46 | 日記
今日は雨。
霧雨で相変わらず湿度が高い1日でした。

作業はマーチンのリペア。
60年代のヴィンテージです。
ブリッジとピックガードの貼り直しがメインのリペア。
ブリッジは部分的にはがれてます。


ピックガードもはがれて変形している所があります。


まずは、ピックガードからはがして行きました。
はがれかけているとはいえ、90%くらいはしっかりくっついてます。
表板にキズやササクレを作らないよう、慎重にはがして行きました。
ピックガードの次はブリッジです。
通常はブリッジに熱を加えて、ナイフを入れながらはがします。
今回はヴィンテージなので、ダメージを与えないよう、加熱は最小限にとどめて湿らせながら少しづづはがして行きました。
こちらも、表板にキズをつけないようはがすので、剥離作業でほぼ一日がかりでした。
はがしたブリッジです。


はがした部分のアップです。


明日はまた天気と湿度の具合を見て作業を決めます。

天気が悪い日が続いて、湿度が上がりっ放し。
工房は普段は高くても65%くらいですが、今日は80%くらい。
さすがに、製作の接着系作業はきついので、やれる事から進めようと思います。

写真はリペア中のMartin 000-28です。