God wills it therefore it's completely right.
えーーっチェーザレがそう言ったのか~
イタリア語はわかんなからさ~日本語よりはチェーザレっぽいな~と思って・・・
グシュン、グシュン 塩野七生の本で初めて泣けた~
「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」でチェーザレの最後、そして
忠臣であるドン・ミケロットの最後・・・あー泣ける~
歴史上の人物で、こんなに心酔するのは吉田松陰に続いて二人目だ。
二人ともほぼ同世代で亡くなっているんだね~
だってさ~総領冬実の漫画「チェーザレ破壊の創造者」で描かれている
チェーザレもミケロットもイケメンなんだよ~
実際にも当時の人々の間で「今世紀最高の美しき武将」と呼ばれていたんだから
やっぱりイケメンだったんだよ~
マキャベリをして「君主論」を書かせちゃうような若き名君だよ~
塩野さんの本の冒頭にマキャベリの君主論からの言葉がある。
「私は用意周到であるよりも、むしろ果断であるほうが良いと考える。
なぜなら運命の女神は女であるから、彼女をわがものにしようとすれば
打ちのめしたり、突き飛ばしたりする事が必要である。
運命は冷静なやり方をする者より、こういう人たちに勝利を得させるものらしい」
ヒドいね~なにかい?昔の女は打ちのめしたり、突き飛ばされるのは普通だったって事???
まあ、それは置いといて・・・
果たして女神はほほ笑んだのか・・って事だけど
冒頭の「God wills it」って 十字軍の大義名分だったっけ?
「神がそれを望んでおられるのだ」ってエルサレムに向かったんだよね。
チェーザレもその言葉を何度か使っている(God wills itと言ったかどうかは別として)
非難されようと、なんであろうと「今ある結果」は「それは神が望んでおられるのだ」と。
私もな~んか、わりとこういう運命的な事ってあると思うんだよね~
神が間違った事なんか望むわけはないので、どうであれ「そうなっている事」は正しいって
事になるよね・・・
じゃあ、チェーザレの最後も「神が望まれた事」だったんだろうかね~
ちょっとね、織田信長に似てるな~チェーザレは。
その時代時代で倫理観って変わってくるんだよね~殺戮しても勝者なら問題に
ならないとかさ・・・
でも、そんな冷酷、残酷と後世で語られても、その時代に生きていた彼らが
本当の意味で冷酷、残酷であったわけではないんだよな~
「そうせざるを得ない」時代に生まれてしまっただけなんだよな~
それにしてもメジチのロレンツォって偉大な人だったんだね~
その子のジュリアーノも優しくて漫画ではチェーザレと今のところ、手を結んで
フィレンツェも再興しそうだけれど・・・結局フランスと手を結んでしまうんだね~
父君でありローマ法王でもあったロドリーゴ・ボルジア(アレクサンドル6世)がもう少し生きていれば・・・
チェーザレの下で都市計画全般を担当していたレオナルド・ダ・ビンチの造った街が
後世の私達も目にする事が出来ただろうと思うと残念だわ~
こうしてローマ・イタリアの時代は歴史の表舞台から消えっていったわけなんだな・・・
ルネサンス時代の人物を21世紀の私がいくら憂いても歴史は変わらないのだけれど・・・
あー悲しい~
昨日はとても寒いので、久しぶりにビーフシチューを夕飯にと考えていた。
折り良く福岡のRからお誕生日プレゼントであろうワインが送られてきた。
リヴァ・レオーネのバローロとヘンドリーのジンファンデル。
これはなかなか私のドストライクなワイン達だ。
シチューに使う手頃なワインがウチにはないので、単価が安すそうなこのバローロを
さっそく使う事に。
けれど、コルクがなかなか抜けない~
なんなんだ、このコルク
遂にはボトルの下へ下へと潜り込んでいく・・・
結局、コルクをボトルの中に押し込まなくてはならない羽目に
たま~にありますよね~こーんなコルク栓
そんな時にさすが「ワイングラスは殺意に満ちて」というミステリーでなんじゃら賞を
受賞した本格ミステリ美人作家さんはなんでもご存じだった
コルク栓を開けるにはまだ早いワインにありがちなんだって~
な~るほどね~ワインちゃんは「まだ私を開けないで~」と訴えていたのか・・・
で、「輸送されてきたワインは少なくとも1週間は寝かせるように
その後1日立てておくように」と・・・いやいやもう開けちゃいましたから
挙句の果てに「できればバローロは10年は寝かせましょう」ってあんた・・なにを呑気な
ワインは可哀そうな結果になったけれど、ビーフシチューも無事に美味しく出来ました~
隠し味に赤味噌ね
根菜はたっぷりのオリーブオイルでコンガりさせてから蒸し焼きに・・・
シチューに直接入れて火を通すより、お野菜本来の美味しさが味わえます