渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

制服 松田聖子

2020年06月25日 | open
 


私が松田聖子の曲の中で一番好きなのは、
「赤いスィートピー」(1982)のB面の
「制服」だ。
歌詞は松本隆と分かる歌詞だが、これは
曲がユーミンワールド全開で、かなり良
い。この曲をA面としてもよかったくらい
だが、松田聖子は本当にいろんな人から
良い曲を提供されていて、歌う曲どれもが
素晴らしい曲だった。
しかし、誰が歌ってでも、ではない。
松田聖子でないと歌えなかった。
蒲池法子ではない松田聖子。
松田聖子 制服(ショートバージョン)
 
歌のみ抽出。
喉を酷使して声が出なくなったあとに
発声法を変えてキャンディボイスとなって
からの松田聖子の歌い方だが、これがまた
いい。
元々ハスキーボイスなのに高音が透き通る
ような声で、中音域は張りがある声質だっ
たが、残念ながらデビュー2年を待たずに
声が出なくなった。
制服
 
1980年。歌手デビューしたての18才の
松田聖子。
福岡県出身の蒲池法子は、歌手デビュー
前に演じた役名をそのまま芸名にした。
これは夜のヒットスタジオに初登場の時
の貴重な映像だ。
初々しい。まだ顔が蒲池法子だ。
この垢抜けない素朴な子が、間もなく
歴史的なとてつもない大スターになる。
この田舎くさい顔立ちを見てほしい。
それまでの「可愛い=美形」という常識
をもぶち砕いて、この松田聖子が松田聖子
であるがゆえに可愛い、という概念を誕生
させた。
すべて、彼女の歌手としての力だ。
松田聖子は偉大だ。

松田聖子の前に松田聖子無し。
松田聖子の後に松田聖子無し。
夜ヒット初登場だが、歌い終わってから、
彼女の歌を初めて聴いた出演者の歌手たち
がどよめき立っているのが印象的だ。
松田聖子 裸足の季節 (1980年)
 
 
 
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