渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

苫(とま)

2021年03月27日 | open
 
横浜市歌に出てくる「とまや」と
は苫
(とま)葺きの家の事。
苫とは菅(すげ)や茅(チガヤ)を
おり重ねて
(こも)のように
した物をいうのだそうだ。
住宅建材として平成以前に日本
ではよく
使用された。
また、小舟などの雨よけとして
被せる事
もあった。


基本的に昭和時代終焉まで、
国内の農村部
では茅葺きの
屋根
が一般的だった。
国内では二千年以上の歴史
を持つ。
しかし、防火対策から火事が
やたら多かっ
た江戸市内では
茅葺き
は禁止。江戸は一気
に瓦葺きの町並みとなった。
しかし、茅葺き家屋は地方
の農村では今
でも残っている
し、江戸期も地方の城下
町で
は武士の家でも茅葺きも見ら
れた。
 
だが、法改正により現在では
新築茅葺き
はできない。葺き
換えのみ認可される。
ただ、特別法により、限定地域
では新規
建築が認可される法
改正が最近あったが、
数える
程の地域しか認可されていない。
 
明治の北海道開拓団も、苫葺き
の住居を
建築して住み、開拓に
あたっていた。


【高音質】横浜市歌 わかりやすい歌詞付き



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