私の模擬刀。
加工次第でパッと見が真剣のようにでき
る。近づいてよく見ると模擬刀と判るが。
材質は亜鉛合金だ。
非鉄金属でないと法令違反になるので、
ステンレス材はマルテンサイト系だろう
がオーステナイト系だろうが、模擬刀に
は使えない。武器製造とみなされる。
それらは製造も所持も禁止されている。
なお、法的規制は「硬質性」を取締り基準
としているので、模擬刀でも削って尖らせ
たり先を薄くして殺傷力を持つ物は法令に
違反する。
平成5年に決定的な判例が出て、ガイドラ
インが従来より明確化された。
ステンレスは鉄Feの度合いよりもクロム
の含有量によって磁石が着く着かないと
いう現象が出る。
しかし、ステンレス鋼は鋼であるので、
模擬刀には現行法規では使用禁止だ。
模擬刀は刀剣とはならないように、折れ
易く殺傷力の無い素材でないと作れない。
私のように亜鉛合金の模擬刀をちょっと
見を真剣のように化粧研ぎしても意味な
いんですけどね(笑
まあ、ヘビーウエイト樹脂のプラステック
モデルガンの表面をガンブルーでリファイ
ンするようなノリ。あくまで雰囲気出しの
遊び心というあたり。
模擬刀は折れ易くないといけません。
それでないと法令の意味がない。
武器たり得ない質性を持っていないとなら
ない存在なのです。
モデルガンに似てるかな。実銃とは根本
から別物、というような点で。
金属製モデルガンが亜鉛合金しか材料が
認められていないのは、それは亜鉛合金
は損壊し易いからです。すぐに欠けたり
割れたりする。
モデルガンも模擬刀と同じく、そうでない
とならないんです。壊れ易い材質でない
と。
理由は武器とはならないようにする為。
模型なんですよね、つまりは。模擬刀と
モデルガンは。
「形のみが実物と似ているだけの物」で
ないといけない訳なんです。法令の規制
では。
ただ、そういう質性の模擬刀だから、武技
の形(かた)稽古や素振りに使用するのも
ほんとはとても危険なんです。ストレス
蓄積でいつ折れるか分からないから。
上手い人は折らないけど、世の中、みんな
最初から上手い人ばかりではない。
模擬刀はいつ折れるか分からない物です。
なので、剣道連盟では早期に真剣日本刀を
使用することを推奨している。
さらに高段者は絶対に真剣でないとなら
ない。
私個人は、模擬刀は危険なので、初段前
から真剣日本刀を使っていました。
私の周囲の人たちも稽古開始から半年以内
にほぼ全員真剣に切り替えていた。
私と埼玉の仲の良い先輩だけは初段前から
真剣日本刀。
そのほうが安全です。
というか、それが真っ当でまともな本筋。
実弾射撃はモデルガンではできないです
もの。フォームの稽古はできても。