迷彩

アメリカンショートヘアタイガー迷彩（笑）。

完全に迷彩柄物だ。

でもね、最近広く勘違いしている人が

多すぎるけど、迷彩というのはこういう

柄物のことのみを指すのではないのよ。

単色でも迷彩服なんだよ。

それは、塹壕戦の時代に土色の軍服を

着用することから始まった。

これも迷彩服なのよ。

南北戦争あたりまでは、自軍と敵軍を

識別するために派手な色の軍服にする

のが世界的な趨勢だった。周囲の風景

に同化させるのではなく、むしろ目立た

せてすぐにどちらの軍か認識させる思想

だった。

それが20世紀に入ってからは、なるべく

目立たないような色を選ぶように世界の

流れが変わって来た。

そして、砲撃と塹壕戦と航空機が登場し

てからは、まるきり目立たせない方向に

戦闘服はシフトした。つまり迷彩だ。

最初は単色だった。

のちにドイツ軍が世界初の柄物迷彩服を

考案して、各国がそれを模倣した。

単色でも迷彩カラーなのです。

典型的なのが現在の戦闘機ね。空に溶ける

色に塗装されている。艦船も海に溶ける

色。あれも単色ですが、迷彩色なのです。

復元された第一次世界大戦の迷彩カラー。

不勉強なまま、柄物迷彩デザインを指して

「軍事色が強いから」とヒステリックに

反対キャンペーンをする人たちが日本には

いる。

東京オリンピックの空色迷彩柄物にも反対

している。

単色だと良いのだそうだ。

愚の極みだ。というか、大馬鹿。

空軍の色は単色ブルーだ。

しかも、軍服は戦争を思い出させ、アジア

の人たちに不快感を与えるから、空色柄物

は良くないとしている。頭オカシイ。

ならば、女子高生のセーラー服や詰襟学生

服や学習院の蛇腹制服にも反対声明出せ

よ。

そのようなヒステリックな連中は、左翼で

も民主主義者でも何でもない。ただのカル

ト的なヒステリー集団なだけだ。

というか、左翼といってもそれを為すのは

明らかに日本共産党なんですけどね。新左

翼は迷彩柄物どころか銃も爆弾も戦闘機も

戦争(革命戦争)も否定しない。唯一日共

だけが、カルト的に武器や服を否定して

いるだけでなく、トイガンなどの玩具さえ

も抹殺すれば平和が訪れるようなことを

言うだけでなくキャンペーンを張る。

戦争がダメ。そりゃそうだね。戦争はダメ

だね。

しかし、ならば、雪合戦も紅白歌合戦も、

就職戦線も政争共同戦線もダメすね。

自衛隊の部隊章で刀がクロスしている新

デザインにも「人殺しの象徴である日本

刀を使っている！」と叫んで反対してい

る。

日本刀の歴史さえもきちんと見ない。

要するに、真実、事実と異なるところで

勝手に脳内妄想で規定決めつけをして、

そしてまるでそれをデザインしたり着用

する者を極悪犯罪者であるかのように

吊し上げる。

バカかと。

そのエセ平和妄想自体の犯罪ぶり、排撃

主義の集団犯罪性を自覚しない愚の極み。

表現の自由さえも「特定志向」で排撃し

ようとする。ニセの平和意識を振り回し

て。

彼らこそ民主主義の敵なんです。そういう

言動を為す者たちこそが。

迷彩とは柄物だけを指すのではない。

歴史はきちんと認識しましょう。

忍者(この呼称は昭和から)＝忍びの者たち

が着用した濃い柿色の装束も、あれは迷彩

です。

闇夜では真っ黒よりも柿渋染めの生地の

ほうが闇に溶けて見えなくなるんです。

そして、日本では真っ黒の「黒」という

顔料は存在しなかった。

黒羽二重なども、あれは黒が作り出せな

かったので、極限までに濃い紺なんです。

迷彩柄物を根拠なく毛嫌いしている人たち

は、もっと色と柄と日本の被服、世界の服

装の歴史をきっちり勉強してから物を言っ

たほうがよい。

下手したら、いつでも貴方たちのような

集団ヒステリーはファシズムに転化します

よ。