渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ライター

2021年12月28日 | open


世界初、普及式のライターを発明
して実用化させたのは日本人で、
江戸時代初期の事だ。
高級品であったので、大身旗本や
大名道具であり、市井では大店の
大商人たちだけの持ち物だった。
その後、アメリカの西部開拓時代
にマッチが発明されてからはマッチ
が世界を制した。
日本では古代から火打ち石と金属
を擦過させて飛ぶ火花から火を熾
していたが、明治以降はマッチが
点火の主力となった。
これは昭和51年1976年あたりま
で。
それ以降、日本人はフランスで
登場した使い捨てライターを進化
させて100円ライターを発明して
世界史を塗り替えた。
その使い捨てライターの点火は、
江戸時代発明のライターと同じ
フリント式だったが、のちに電子
点火方式が採用された。
これはガスレンジにも採用されて
家庭のキッチン環境が一気に変革
された。
それまでは、台所でもガスコンロ
の栓をひねってマッチで点火だ。

私が大学の頃の焼肉屋なども全て
これで、吸気ロースターなどは
世の中に存在していないから、
焼肉屋は煙モクモクだった。
だから女性などは焼肉屋には行か
ない。行くのはおっちゃんや
近所のおばちゃんや肉体労働者
ばかりで、背広着たサラリーマン
さえもホルモン屋などには行かな
かった。
女性や芸能人やビジネスマンたち
が焼肉屋にあしげく通うように
なったのは無煙ロースターが登場
してからだ。
焼肉屋は朝鮮料理の流れなので、
京浜東海工業地帯や炭鉱町や地方
の工業都市に朝鮮から移住した
在日コリアンが労働力集約で集住
し、そして焼肉屋が増えて行った。
今もその流れの延長線上にある。
野中の田園農村に街中の都市部の
ような焼肉屋は存在しない。
工場労働者、炭鉱労働者が多い
都市部に焼肉屋はある。
そして、焼肉屋は、1984年頃ま
では全て水を張ったガスロース
ターであり、煙は出るに任せて
店内は煙と油で充満して、大袈裟
ではなく白く曇って先が見えない
程だった。
今、JR板橋駅前にその形式を残し
た焼肉屋が1軒ある。大繁盛のよ
うだ。何回か行ったが、ウマい。

ライターは使い捨てが便利だが、
耐久性においてアメリカ人が発明
したジッポーはライターの王のよ
うに思える。
1969年製のベトナムで米軍兵士
に使用されていたジッポー実物を
持っているが、今でも現役だ。
フリントのローラーが擦り減って
テンションが弱くなってはいるが。

私はジッポーマニアでも収集家で
もないので、ジッポーは10数個し
か持っていない。
プレミアジッポーにも興味は無い。
基本的に全部使うからだ。
ただ、動態保存という意味で、
常用は避けているジッポーもある。
父の形見の物とか。

ジッポー。ライターならジッポー。
ただ、ジッポーを使っている連中
に多い、ジッポーを出した時に
多く見られるドヤ顔は、あれは
カッコわりー!と個人的には思っ
ている。
なんでだろ。
ドヤ?みたいな感じの態度を取る
男が結構多い。女でジッポー使っ
てるのは見た事ないけど、その
使う奴ら男限定の世界の中での
事。
もっとさりげなくやればいいの
に、と。
逆さにして小指で蓋を開けて静か
に火をつける、とかさ。
これみよがしに開くと同時に着火
させてみたり、指パッチンで着火
させたり、それカッコつけたつも
りでもついてねーから(笑
外連味だすのはジッポーではダサ
いのよね。
そっとサッとごく自然にさりげ
なく、てのがジッポーは渋い。
使い方は板についてるのがいいよ、
ジッポーは。
ほら、リボルバーのスイングアウト
のシリンダーを勢いで振ってチャ
カーンとやるのってダサいじゃん。
ど素人丸出しで。
本物の回転式使いはそんな事絶対
にしない。静かに弾倉輪胴を閉じ
る。振り格納なんてやってたら
ヨークやノッチが傷むからだ。
あんなど素人の映画ドラマのよう
な手振り収めなどプロはしない。
でも、ジッポーの外連味ドヤ顔の
派手なアクションの火点けって、
そのリボルバーのど素人勘違い
俺ツェエエエシリンダー閉じ
同じ臭いがするんだよね(笑
まあ、なんてのか、それダサい
と思うよ。


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