渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

シグネイチャーモデル

2023年01月02日 | open



ジョニー・アーチャーとエフレン・
レイエスの昔のベストバウトを観
ていたら、アーチャー・シグネイ
チャーモデルを使いたくなった(笑
二人とも元世界チャンピオンで
あり、非常に良い試合。
レベルがとても高いので、見応え
がある。マスワリ合戦(笑
でも、エフレン、マスワリの9番を
飛ばすという珍しい事も見せてる。
だが、エフレンが途中からぶっち
ぎる。9ラック先取りの短期戦。


ジョニー・アーチャー・モデル。


私のシールド・シャフトはすべ
すべ。滑り過ぎる程にすべすべ。


重さは19.06オンス。
軽めだが、軽くも重くも感じさせ
ない。バランス抜群だ。

逆上の時のみ大きなトビが出るの
で見越しの合わせが必要だが、
トビの大小はキューの良し悪しと
は関係ない。特性の問題だ。
良いキューとは、手玉のコントロ
ールが反応感知と操作と連動する
連結性を持つキューであり、良く
ないキューとは、反応をリニアに
伝えないぼやけたキューの事であ
る。
このスコーピオンは良いキューだ。
押し引きもヒネリもとても良い
動きをする。
トビやズレに対する補正行為の
大小はどのキューにも絶対存在
する。
キューの良し悪しは、そのトビ
ズレ、振動ディフレクションの
大小には規定されない。
トビズレのみを指してキューの
良し悪しを語るのは中身が薄い。
もっと別なキュー能力の根幹部
分にこそキューの道具としての
良否の基礎がある。
ただの棒のようなキューが良く
ないキューなのである。
しなりと張りと振動収束速度と
反発力。これらが複合的にトー
タルでバランスが取れていて、
かつ、撞球者にそれをダイレクト
に伝えて感知させるキューが良い
キューなのだといえる。

このスコーピオンは、世間では
評価は高くないが、良いキュー
だ。
ネックは、登場した時代にあっ
ては、あまりにも構造が先取り
し過ぎであった事。
先角構造の如何に限定されない
意味に於いて、時代を先取りし
たハイテクキューであるといえ
る。
バットもシャフトもフルグラス
ファイバーシールドなのだ。
そして、塗装はカーペイントの
ようなメタリック塗装である。
シャフトも半透明グラスファイ
バーで包まれているので、曲が
り知らず。経年変化で汚れる事
とも無縁だ。いつまでも新品の
ような状態を保つ。
だが、それこそそこが好みが
分かれるところだろう。
しかし、性能だけ捉えたら、ス
コーピオンは超廉価ながらも
良いキューである。
同じ構造のキューテックでアール・
ストリックランドもアリソン・
フィッシャーも世界チャンピオン
になっている。
二人とも真っ白塗装のキューで。
性能はいいのだ。
ただ、電子ピアノやスケルトン
ギターのような物なので、アコ
ースティック奏者には敬遠される
のかも知れない。

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