渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

GPライダー北野晶夫=草刈正雄=平忠彦のフォーム

2024年05月30日 | open

汚れた英雄 THE LAST HERO


北野晶夫=草刈正雄=平忠彦
の美しい前傾フォーム。

1892年。
大藪春彦の小説が舞台を1960
年代から1982年に変えて映画
で実写作品化された。
製作監督は角川春樹。
世界初のブルー感光フィルム
の採用、世界初の実物グラン
プリマシンの採用、世界初の
ポルシェオープンカー使用に
よるサーキット並走撮影、世
界初のグランプリ世界王者メ
ーカーヤマハの全面協力、世
界初の国際サーキット貸し切
り撮影、世界初の観客エキス
トラ動員による模擬レース撮
影、e.t.c。
この作品は地球の上で新たな
歴史を作った作品だった。
この作品以降、北野武がブルー
感光フィルムを多用し、多く
の世界中のモーターサイクル
映像がこの作品のシーンカット
とオリジナルBGMの曲調を模
倣した。

主演は主人公北野晶夫(あきお)
に草刈正雄。実際の走行シーン
の顔面アップは草刈正雄が実走
して撮影された。
レース走行シーンの吹き替えは
ヤマハ系プライベーターの平忠
彦選手。マシンもゼッケンも平
選手と当時のチャンピオンの
木下選手のマシンが使われた。
平選手はこの映画の主人公の如
く飛躍し、翌年にはヤマハワー
クス入りし、不動の3年連続
全日本王者となり、世界グラン
プリに参加していく。
平選手は1980年代初頭から末期
まで日本のロードレース界の
花形選手として大活躍した。
資生堂という化粧品会社がメイ
ンスポンサーとなったのも史上
初だった。
実際に、若き平選手は二枚目俳
草刈正雄なみの男前だった。



ただ、草刈正雄については、
私個人は『汚れた英雄』の
前年の1981年公開の横浜が
舞台の探偵ドラマ『プロハ
ンター』でのトロント役が
とぼけた素の味が出ていて
好きだった。
草刈さん自身のインタビュー
回顧談によると、モデル出身
でシリアスな二枚目役ばかり
で、実際の自分の冗談好きな
性格とはかけ離れているもの
ばかりだったと言う。
素の草刈さんは現在のよく回
って来るこなしている役のほ
うがおとぼけ具合が素に近い
のではなかろうか。
『汚れた英雄』以前から個人
でもオートバイ乗りだった。
九州小倉出身。






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