渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

目黒のさんま祭り

2021年03月30日 | open


おい、待てよ、愛媛松山の坊っちゃん
勘違いのようなもんじゃねえだろうな、
とか思ったら、案外サッパリしたシャレ
としての受け流し。
やってる人たちも「さんまは目黒に限る」
なんて与太は信じちゃいない。
単なるヒャッハー、のシャレイベントだ。
自覚して心得ている。

坊っちゃんは徹底的に松山の気風と人的
土地柄を嫌悪した。
しかし、松山の人たちは、漱石の小説の
舞台になったというだけで坊っちゃんを
作品としても持ち上げ、うちらの町と人が
あの夏目漱石の小説の舞台となった、とし
て観光ネタにしたがるし、それをやってい
る。
実際のところば、坊っちゃんは徹頭徹尾、
因習めいた「いなかもん」である愛媛松山
の人柄と土地柄を嫌い、「ばかにしてやが
らあ」と思っていた。
それらの対象たちは赤シャツに代表される
鼻持ちならない高慢ちきだった。

最近、私に脅迫メールが来た。
「おとなしくしてろ。坊っちゃん頭」と
いうものだ。
よせばいいのに、操作を間違ったのか、
SNSで携帯番号丸表示で来た。
友人たちは通報を促した。
それらは、そのうち、然るべき措置が
実行される。

だが、私の事を坊っちゃんと揶揄するのは
ある種該当するのかも知れない。
漱石が描いた「坊っちゃん」の坊っちゃん
の気持ちは、現実に近い場所に初めて東京
から転住してよく判ったからだ。
しかも、リアルに。
いやあ、百年以上変わってないって事?
今、裏ネットの連中が、その進化なさぶり
を露呈してくれている。
坊っちゃんは最後に全員をぶっとばして
東京に戻った。
しかし、こういう事もイナカモンには理解
できない。
人の転住は「そこに住めなくなったから」
とかいうイナカモン特有の狭い辺境の価値
観でしか脳が働かないからだ。
自由に居住場所を移転させたり、また、
職務の命令により赴任転居する人間たちの
ことなどは想像もつかない。
イナカモンなのだ。
ちなみに、イナカモンとは田舎に住む人
の事ではない。偏頗な視点の質性の如何
を表す。

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