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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

「日本刀」―美と歴史―

2020年10月28日 | open

「日本刀」―美と歴史―


本阿弥家の研ぎは私は嫌いではない。
しかし、個人的に好きなのは小野
光敬先生と平井千葉先生の研ぎだ。
名人千葉の研ぎについては、専門家

に伺ってもなぜそうなっているのか
明瞭な説明が頂けない現象が刀身上
に現れていることを私は発見した。
それゆえ、名刀で平井研ぎが成された
作はほぼ判る。
それはもちろん透かしのサインなど

によるものではない。
「平井先生の研ぎは、ここにこういう

のが出るんですよね」と言うと、超
有名刀剣商の方も「え?」と言い、
そして言われた通りの方法で確認する。
すると「本当だ。私も日本刀に関わっ
て数十年になりますが、初めて気づきま
した」という具合。
これ、意外な見落としで、常に手に
取ってのみ刀を観ていたら絶対に気づ
かない
のだ。
私はこれは平井先生の隠し銘のよう
な研ぎの技法なのではと思っている。


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