渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

港とオートバイ

2023年07月25日 | open


彼女の島などではなく、都会の
港にオートバイはよく似合うと
思う。

ダギャーの国までひと走り。


セカンドバイクで学生の時に
購入したが、この車は実によく
できた車だった。隠れた名車だ。


ハンドルは当時のマニア仕様で
裏返して装着してしている。
セパハンが認可されないので、
カワサキはブラケットとハンドル
バーを一体型にした特殊ハンドル
をこの車種に着けていた。
それは裏返すとピタリとセパハン
ポジションと角度になった。

横浜に帰還の為、暖機中。
広島県内にて。
ハマに帰ったらRZが盗まれて
いた(笑
仕方ないので、出たばかりの
スズキガンマを買った。

暖機のやり方も大切で、始動後
の暖機次第で、その後のカブリ
もある程度予防できた。
今のインジェクション4ストと
は全く異なる別物。
乗り手がいろいろやってあげな
いとまともに走らないのが2スト
マシンだった。
しかし、だからこそ面白い。
インスタントカップ麺ではない
から。
暖機されたら、走り出した後は
とにかく回す事。パワーバンド
に入れてレッドまで。
それが2ストの正しい乗り方だ。
250あたりでは街中では3速まで
しか入らない。回転は常に6000
rpm以上にする。
逆に信号発進はいきなり開けず
にストトトロロロとゆっくりと
発進する。
マフラーの排出口は一切ベタつい
たりはさせない。
適正燃焼はスロットル操作のみで
実現する。
2ストを乗りこなせると、ハイ
パワーのビッグマシンも乗れる。
右手が馬鹿ではないからだ。
スロットル1/120回度を意思の
通りに制御操作できるからだ。


造形美≒機能美

2023年07月25日 | open


これはRZ350の1型だが、これ
くらいハンドルがノーマルでも
下がってるといい。ピタリと来
る。

いい感じ。RZのハンドル形状は
最高に良かった。セパハンに寄
せてる感じ。当時、セパハンは
認可されなかったから。


このオートバイは、走行能力だ
けでなく、色々な部分が洗練さ
れていた。ヤマハ初の2スト公道
市販車の水冷エンジン。45PS。
車体が軽いのでパワーウエイト
レシオ値が低く、ナナハンキラー
なんて呼ばれていた。
確かに速かった。
しかし、モンスターパワーでは
なく、手足のように自在に扱え
た。そして、直線番長ではない
よく曲がる車だった。
ただ、フルブレーキングからの
寝かし込みでフロント周りが
しなり過ぎた。故に独特の乗り
方をしなければならなかった。
それは、軸線を残す走法で、ハ
ングオンよりもウイズ気味のほ
うがコントローラブルを得られ
る走法だ。
二輪は車種により乗り方を変更す
る。そういう乗り物。
ガンマやRZ後継機種のRZRなど
べったりハングオンのほうが
速く走れた。


RZR。
ユーチャン付のみのセットで
12000まで回った。
シャシフレームもフロント周り
もノーマルで強化されていた。
レースで使わないなら、吸排気
をセットするだけでくそ速かっ
た。そしてコーナリング途中で
も自在にラインを変えられた。
80年代は87年まではヤマハが
ライトウエイトではダントツだ
った。これは間違いない。
ダントツとは、性能面での完成
度だ。
ホンダはハンドリングが最悪だ
った。スズキはヤマハ寄りだか
ヤマハより劣ったし、ガンマ1
型などはステムセットが欠陥
バイクだった。旋回中にライン
は変えられない。アンチノーズ
ダイブも最悪のシステムだった。
あの車はズバリいうと欠陥。
1型ガンマの良さはありとあら
ゆる新規格を行政に認可させた
功績だった。
ホンダと並んで「失敗の16インチ」
の車だった。ただ、フロントブ
レーキはヤマハよりよく利いた。
あれは小径タイヤだったからか
も知れない。ポッドの数ではな
く。

RZの1型の個体はあちこちの場
所でサイドカバーをめちくちゃ
盗まれた。穴あけてタイラップ
で締結していてもニッパーで切
って盗んで行く。
しまいには、マシン本体が盗ま
れた。目撃者の話だと、作業着
着たのが数人で来てトラックに
積んで盗んで行ったらしい。
二輪のパーツや本体の盗難は
とんでもなく多かった。
それは今でもそうらしい。

羽田空港の向かいの京浜島にて。