
マイ・デリンジャー。
いや、熊よけ用の爆竹銃だ(笑
ステンレスの筒に爆竹を入れ
て点火してパーンと鳴らすだ
け。
マイ・デリンジャー。
いや、単なる缶バーナーだ。
キャンプで使うやつ。

でも拳銃ぽく見える。

こちらは形状システムが銃と
同じ。

これがほんとの私のマイ・デリ
ンジャー(笑
レミントン・ダブルデリン
ジャーは意外と結構大きい。
王冠マーク、黒色金属モデ
ルだ。
バレルは筒抜け、丸棒の
浴室手摺型のインサート
が銃身内にあった。実弾
発射など、はなから不能。
だが、1971年10月、銃刀法
の改訂により、黒色金属
モデルガンは所持所有が
禁止された。
プラ製などはまだこの世に
存在していなかった。
私は少年ながら1967年(昭
和42年)からのモデルガン
愛好者だったので、違
法製品は一切持たず、
既存所有製品を適法化
させるために全ての所
有モデルガンの銃身を
埋め、金色に塗装した。
元々はこんな感じだった。
(海外のサイトから)
一番泣いたのは規制前の
MGCのSAAだった。3ス
クリューの貴重な初期
モデルを今でも持って
いる。
それも銃身埋めと金色塗装。


MGCのSAAバレルインサー
トは複数の種類がある。
それはモデルガン史料にも
出て来ない。
私はデータをまとめてかつ
て公表していた。研究サイ
ト「GUNもどき」で。昔ガ
ンマに乗っていたのとその
サイトから私は「ガンモ
さん」と呼ばれていた。
(今でも20年以上の付き合
いの人からはガンモと呼ば
れている)
MGCのSAA金属貫通バ
レルにはインサートの
形状違いと位置相違が
数種類あった。
また、規制後のウェスタ
ン・アームズのSAAもいろ
いろなパターンのモナカ構
造とインサート構造がある。
それも時系列で私は把握し
ていて、その解析と解説を
サイトに掲載していた。
初期のABSモデルガンは素
材が悪く、必ず確実にひび
割れが発生した。これはど
のメーカーもそうで、MGC
もWAもプラは割れるのが
定番だった。
あれから50年過ぎた現在、
ようやくプラ樹脂モデルガ
ン、エアソフトガン、ガス
ガン、電動ガンは耐久性の
ある樹脂を製造メーカーと
コラボで製造できるように
なった。
昔のABSなどはすぐにパカー
ンと割れたのだ。
上のデリンジャーも、SAA
やチーフスペシャル他等々
と共に涙ながらにバレル
を鉛で埋めた。
そして金色に着色した。
MGCやマルゴーの初期
純正規制対策製品と同
じく、触っているとその
うち剥げて黒くなるので、
時々金色でリペイントし
ている。
今も筆塗り(笑
現代では合法的なプラ製モ
デルガンであろうとも、塗
装せずともスチールウール
で磨くだけでこのようなオ
ールドSAAの金属質感が出
せる。良い時代だ。
1970年代以降の金属モデル
の金メッキ時代。
最高の仕上がりを見せてい
たのは、メーカー全社の中
でコクサイだった。
現在、コクサイは企業その
ものが無い。本社目黒駅前。
本社店舗には80年代に
よく行った。
店長のHさんにもお世話に
なった。1972年からの知り
合いだ。
以前はアメ横マルゴーに勤
めていて、SAAドロウの凄
腕マンで、少年ジャンプに
カラー特集で掲載されたり
もしていた。『荒野の少年
イサム』掲載でSAAが大人
気の頃。13年後に目黒で再
会したHさんは私の昔の渋
谷ラボでの記録を知って
いた。
12-3才で当時ガキのく
せに、一般的な大人より
速かったからだ。
「今もドロウやってる?」
とニコニコしながらHさん
は1985年夏に言ったが、「最
近サバゲばかりでやってな
いんです」と言うと、寂し
そうに「そうなんだぁ・・・」
と言っていた。(台詞はママ)
ラボにあったのは拡声器の
メガホンのような集音器が
あった。
あと、機械はこのような物。
これは5年後あたりの77年
頃の機械のPR広告だが、
装置はあまり進化していな
い。
国本圭一さんはPRの為に流
行り始めの「のけぞり抜
き」をやっているが、実
はホルスターの角度を変
えるのみで上体はのけぞ
らないほうがクイックド
ロウは確実に速い。
マーク・リード、国本圭一、
ボブ・マンデン。スピード
シューターは実は全員がのけ
ぞらない。
この抜き撃ちのほうが確実
に速いのである。のけぞる
のは無駄な動きであるし、
実弾射撃ではできない無
意味な動作だ。
左手は「ロック」の技法を
使って右で抜いている。
少年時代はこれよりもずっ
と速かった。
ちなみに、このガンベルト
はMr.KK本人が長年使っ
ていたホルスターとベル
トのファストドロウ用の
リグ個体そのもの(笑
ご本人がショーで使用して
いたWAのSAA実物も私
は2丁持っている。
スペシャルチューンが成さ
れていて、ノーマルとは動
きがまるで異なる。
この動画の銃は私がチュー
ンナップしたハートフォー
ド製。
世界第2位の抜き撃ち速度
記録を持つ「世界の国本」
も、実弾のドロウシュート
では、のけぞったりはしな
い。