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初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

チャーリー・パーカーの音源

2014年03月21日 21時05分37秒 | Weblog


製作・監督のクリント・イーストウッドは

熱心なジャズファンなのかも知れません



音楽映画で重要なチャーリー・パーカーの

音源の吹き替えを誰にするかで悩んだことでしょう



アメリカでモダンジャズの

名アルト・サックス・プレイヤーは

大勢いるはずですが

皆に断られたのでしょうか



チャーリー・パーカーグループの

録音からパーカーの音だけを

抜き出して、現在のサイドメンの

演奏とミックスしてサウンド・トラックを

作り出しました




このチャーリー・パーカーの

古い録音と現在のサイドメンとの

ダビングで作ったサウンド・トラックに

異議を唱えた映画評論家がいましたが



古い録音でもチャーリー・パーカーの音源を

大事にしたクリント・イーストウッドの

制作態度は立派です







映画[バード」封切られる

2014年03月20日 18時38分19秒 | Weblog


ジャズの月刊音楽雑誌

スイングジャーナルに

近くチャーリー・パーカーの

映画「バード」が日本で公開されると

の記事が載りました



ジャズの専門誌に載るのですから

興行的に大ヒットは望めない

地味な映画でした



大阪駅前、梅田コマ劇場地下の

小さな映画館コマ・シルバーで

封切られました



この小さな映画館に

近郊の熱心なジャズファンが

押しかけたのでしょうか

館内はほぼ満員でした



俳優フォレスト・ウィティカーが

チャーリー・パーカーを

そしてモダンジャズでは重要な

ディジー・ガレスピー(トランペット)役を

サミュエル・E・ライトが演じました



映画「バード」は音楽映画ですから

演奏場面の音楽が大変です。








続・音楽映画「バード」

2014年03月19日 23時47分46秒 | Weblog


映画「バード」の主人公の

チャーリー・パーカー(アルト・サックス)は

天才的なジャズメンでした

… … …

若いころから麻薬やアルコールに

耽溺して34歳の若さで他界しています



トランペッターのデイジー・ガレスピーなどと

モダンジャズのビバップをはじめます



ビバップのスタイルは

演奏が始まるとまず

曲のテーマ、メロディが奏せられます

次にテーマのコード進行に沿って

アドリブ(即興演奏)が始まります

1人~3人のアドリブが続いたあと

最初のテーマ(メロディ)に戻って曲は終わります



アドリブはテーマのメロディの原型を

とどめないくらいデフォルメされます

そのアドリブはメロディの

コード進行から外れた、調子外れに

聞こえることがありました



しかし、音楽理論に沿って

アドリブが繰り広げられている

という評論を読んだことがありました



チャーリー・パーカーの

「オーニソロジー」

「コンファメーション」

[ナウズ・ザ・タイム」

はよく聴きました







音楽映画「バード」

2014年03月18日 18時37分23秒 | Weblog


アメリカでグレン・ミラーや

ベニー・グッドマンらの

ダンスの出来るスイングジャズが

全盛でした



このスイングジャズに飽きた

ジャズメンがライブハウスに

集って演奏するジャムセッションが

ありました



この聴くだけのジャズの一分野に

モダンジャズが生まれます



モダンジャズも年代によって

いろんな主流が現れます



ビバップ(1940年代)

クールジャズ

ウェストコーストジャズ

ハードバップなどと



分類されますが

映画「バード」の主人公は

モダンジャズのビバップで活躍して

愛称「ヤードバード」とか

[バード」と呼ばれていた

チャーリー・パーカー(アルト・サックス奏者)の

伝記映画でした



この地味な主人公をテーマにした

音楽映画「バード」をなんと

クリント・イーストウッドが製作監督するのです

… … …

クリント・イーストウッドは

テレビ映画「ローハイド」から

マカロニウェスタン映画「荒野の用心棒」

[夕陽のガンマン」そして

型破り刑事「ダーティ・ハリー」から受ける

印象と、地味なジャズ音楽映画のイメージが

結びつきませんでした






映画[バード」

2014年03月17日 22時22分10秒 | Weblog


私の観た音楽映画の

主人公はアル・ジョルスン

からグレン・ミラー

ベニー・グッドマンなど

世間によく知られた

人の伝記映画でした



いずれも努力と苦難の道を

歩んでやがて成功して

広く世間に知られた

音楽のヒーローでした



ところがジャズの歴史のなかで

モダンジャズの一時代

ビバップを築いた

アルト・サックスの

チャーリー・パーカーを主人公に

した映画「バード」が作られました



グレン・ミラーや

ベニー・グッドマンはジャズを

演奏しますが主に、ダンスホールで

ダンスの伴奏音楽を演奏します



ダンスの伴奏音楽は、

演奏が始まって

エンディングまで

一定のリズムとテンポで演奏されます



ダンスの雰囲気を壊さないように

快いメロディと綺麗なハーモニーの

曲が多いのです



ところが映画「バード」の主人公の

チャーリー・パーカーは違いました。






続・映画[ベニー・グッドマン物語」

2014年03月16日 21時05分24秒 | Weblog


映画「ベニー・グッドマン物語」は

主役のB・グッドマンを

ステーブ・アレンが

演じましたが



映画に流れる音楽は

ベニー・グッドマン楽団が

演奏しています



映画のクライマックスは

ダンス・ホールでB・グッドマン楽団が

「ワン・オ・クロック・ジャンプ」を

演奏します



ダンス・ホール一杯の男女は途中で

ダンスを止めてしまって

演奏に聴き入ります

演奏が終わるとホールの男女は

盛大な拍手で答えます



演奏でテナー・サックスの

スタン・ゲッツが

珍しくソロをとっていました



映画のためにB・グッドマン楽団が録った

サウンド・トラックはサントラ盤として

発売されましたがB・グッドマンは

気に入らなかったのか新たに録り直して

キャピトルから発売されました








映画[ベニー・グッドマン物語」

2014年03月15日 20時56分19秒 | Weblog


音楽映画の話を続けます

スイングジャズ王の映画

「ベニー・グッドマン物語」です



前作の

[グレン・ミラー物語」が

大ヒットだったのに味をしめて

製作されたのでしょうか



グレン・ミラーは映画になった時点で

故人だったのに、「ベニー・グッドマン物語」の

主人公は現役のバリバリで

ジャズのクラリネキストでした



スタッフは[グレン・ミラー物語」で

脚本を担当したヴァレンタイン・ディヴィスが監督に

撮影はやはり[グレン・ミラー物語」を

担当したウィリアム・ダニエルスでした



配役はグッドマンにスティーブ・アレン

恋人にドナ・リードでグッドマンゆかりの

プレイヤーが総出演でした



ジーン・クルーパ(ドラム)

テディ・ウィルソン(ピアノ)

ライオネル・ハンプトン(ヴィブラフォン)

ハリー・ジェームス(トランペット)

… … …

それに

ベン・ポラックに

スタン・ゲッツ(テナー・サックス)が

出演していました









映画[ホワイト・クリスマス」

2014年03月14日 18時54分24秒 | Weblog


ダニー・ケイの出演した音楽映画に

[ホワイト・クリスマス」がありました




[ホワイト・クリスマス」は

アーヴィング・バーリン作詞、作曲で

ビング・クロスビーが吹き込んだレコードが

大ヒットした作品でした



この映画に勿論、ビング・クロスビーも

出ています

その他、ヴェラ・エレン、

ローズマリー・クルーニーも

出ている音楽映画でした。



タイトルには音楽アーヴィング・バーリンと

あります

バーリン、お馴染みのメロディが

次々に出てきました



ストーリーはクリスマス・イヴに

退役将軍の経営するホテルに

かっての戦友が集まって将軍に再会します

そしてパーティ会場の後のカーテンを開けると

窓の外はいちめん銀世界になっていました



名曲「ホワイト・クリスマス」がここで

流れます。



なお、この映画は
ビスタビジョン方式、総天然色の

テクニカラーで製作されていました

… … …

テクニカラーはキャメラ一台に3本の

ネガフィルムを使いますし、それに

ビスタビジョンはネガの面積が倍の

ライカ判ですから、普通の映画の倍の

フィルム経費がかかります

そしてマルチカメラ方式ですから

ハリウッドならではの映画でした。




映画[虹を掴む男」ダニー・ケイ

2014年03月13日 19時50分03秒 | Weblog


ハリウッドの音楽映画に

歌手でコメディアンの

ダニー・ケイがいました

… … …

ダニー・ケイ主演の映画

[虹を掴む男(邦題)」を

見てファンになりました



ストーリーは何時も夢見て

空想から空想へ果てしなく

迷い込んでいく男の話でした

… … …

スタッフ、キャストは

ガラス板に書かれていて次々に

回転しながら現れる洒落たタイトルでした



サミュエル・ゴールドウィン・メイヤー製作で

共演の女優さんはヴァージニア・メイヨでした



次に見たのはダニー・ケイの

[ヒット・パレード」でした



製作は同じサミュエル・ゴールドウィンで

ジャズ界の一流メンバーが特別出演していました

ベニイ・グッドマン(クラリネット)

トミイ・ドーシイ(トロンボーン)

ルイアームストロング(トランペット)

ライオネル・ハンプトン(ヴィプラフォン)

チャーリイ・バーネット(アルト・サックス)

メル・パウエル(ピアノ)

ゴールデン・ゲート・カルテット(コーラス)

ペイジ・ギャバァノトリオ(ピアノ・歌)



レコードだけでしか知らなかった

.名プレイヤーの姿が

スクリーンに映しだされて

楽しい映画でした



共演女優さんはヴァージニア・メイヨで

撮影がなんと名手グレッグ・トーランドでした












マルチカメラ方式

2014年03月12日 22時11分40秒 | Weblog


ハリウッドは、音楽映画を

モノクロでも総天然色の

テクニカラーでも

マルチカメラ方式で

制作していました



日本の撮影所で制作する

映画はどのようなジャンルでも

一台のキャメラで制作するのが

常識で当たり前でした



ハリウッドはフィルムを湯水のように

使い、日本の撮影所はフィルムを

ギリギリまで節約する風潮でした



監督の井上梅次(いのうえうめつぐ)さん

木村恵吾(きむらけいご)さんらは

一台のキャメラで

器用に音楽映画を作っていました



テレビ放送が開局して

テレビ番組はマルチカメラで

スタートしました



映画ではなくテレビ番組で

初めてマルチカメラ方式になりました



テレビのヒットパレードや

歌謡曲番組の制作では

つぎつぎにカメラを

切り替えるマルチカメラ方式の本格的な

歌番組が制作できるようになりました