
ハリウッドは、音楽映画を
モノクロでも総天然色の
テクニカラーでも
マルチカメラ方式で
制作していました

日本の撮影所で制作する
映画はどのようなジャンルでも
一台のキャメラで制作するのが
常識で当たり前でした

ハリウッドはフィルムを湯水のように
使い、日本の撮影所はフィルムを
ギリギリまで節約する風潮でした

監督の井上梅次(いのうえうめつぐ)さん
木村恵吾(きむらけいご)さんらは
一台のキャメラで
器用に音楽映画を作っていました

テレビ放送が開局して
テレビ番組はマルチカメラで
スタートしました

映画ではなくテレビ番組で
初めてマルチカメラ方式になりました

テレビのヒットパレードや
歌謡曲番組の制作では
つぎつぎにカメラを
切り替えるマルチカメラ方式の本格的な
歌番組が制作できるようになりました
