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トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

来年の日記を買う

2010-10-29 22:54:01 | 日記
 世の中が不景気になってから、新しい手帳をもらう機会がすっかりなくなった。ちょっと前までは、保険屋をはじめ企業や商店で、暮れになるとカレンダーや手帳が配られたものだった。また、学生のときは、生徒手帳や学生手帳を持っていたので、特に手帳を求めることもなかった。
 
 最近も手帳を買うことはなかった。小さなメモ帳に予定を書き込む事はしていたが、もともとの性格はずぼらなので、メモ帳もいい加減な書き込みが多かった。自分でも、どこに何を書いたのかを失念することもあったし、ページもめちゃくちゃに書き込んでいた。要は、メモ帳も手帳の役にはあまり立たなかったのである。

 地元の腎友会が去年の秋に立ち上がった。成り行きで、そこでお手伝いをすることになった。手話サークルの方は、忙しい時は休みがちになった。

 腎友会は、地元の障害者団体にも加入した。僕自身、そうした動きは歓迎すべきことであった。先日のブログにも書いたように、第3回の八王子古本まつりにも、腎友会は10月8日から12日まで全期間参加した。
 
 時期が悪かった。まつりの前から、激しい胸痛を覚え、透析の後に毎回抗生物質の点滴を受けながら、テントに待機した。東京の病院に通院する日もあったので、全日居たのは2日間だけであった。その他の日は、透析や病院の帰りに寄っていた。途中、土砂降りの日は、激しい雨の中、テントを閉めるのには苦労した。
 腎友会のPRという当初の目的は成功したようだった。工務店の協力もあって、品物もかなり売れた。メンバーも当初の心配から欲が出て、来年の4回目の古本まつりに参加する気分が高まった。

 古本まつりの後は、地元の障害者団体のふれあい運動会が控えていた。ここでも、腎友会の実行委員として、運動会の打ち合わせに休まずに参加した。最初の頃は、咳が激しく、荒い呼吸の中、夜、会場の心障者センターに通うのもきつかった。でも、代わりに行ってくれる人もなく、点滴を続けながら、何とか乗り切ろうと思った。
 運動会の当日も、裏方として動いた。本来は、文化系で体育系ではないのに、今年はそんな具合になった。前日の土曜日は、最後の点滴だった。運動会終了後も、後片付けが待っていた。スタッフの若い人を見ていると、サボるわけにはいかなかった。昨年までは、サークルの応援で参加したのだが、スタッフのみんなには脱帽ということであったのだ。

 とにかく、最悪の体調だったが、乗り切った形だった。もちろん、古本まつりもふれあい運動会も、楽しいことが多かったし、える所のものも多かった。

 でも、今日現在、咳が出ている。咳が続くと、胸も痛くなる。心胸比のレントゲンを取ったが、胸痛を覚えた時のレントゲン写真に小さな影が出ているという。そんなわけで、CTを撮ることになった。検査は、いつも嫌なものである。検査を受けるまでも嫌だし、結果が出るまでも不安が付きまとう。

 さて、話を元に戻す。腎友会や身障者団体のイベント参加もこれから多くなりそうなので、今年は、初めて来年の手帳を買ってみた。ネット書店で、下のデザインの手帳を求めた。かなり、使いやすそうだ。透析の帰りに、コンビニまで取りに行った。ちょうど、CTの話が出た日だったので、ちょっと複雑な気持ちになった。検査結果が問題なく、このお気に入りの手帳に、来年の予定が順調に書き込めればいいのだが。人間は、よほど精神力が強くなければ、体調の落ち込みがすぐに気持ちの落ち込みの直結する。

 この来年の手帳に何を書き込むことになるかは、まだわからない。

 透析患者の間でも、今、ターミナルケアやいつか透析を止めるときの意思表示について問題としなければならない時期にきている。そんなことも考えつつ、検査を待っている。


A BATHING APE手帳 2011
クリエーター情報なし
宝島社

第3回八王子古本まつりに参加しています

2010-10-09 00:15:01 | 日記
 最近は、リアルな世界が忙しくてなかなか投稿できませんでした。また、その忙しさから、体調をすっかり崩してしまい、激しい胸痛が続いていますが、今日の透析まで、透析日に抗生物質の点滴を受けながら、今を乗り切っています。
 昨日からは、八王子駅近くの西放射で開催されている「第3回八王子古本まつり」に、去年設立された「八王子市地域腎友会」として.初めて参加しています。初日は、平日にも関わらず、多くのお客さんが訪れてくれて、会のPRと、遠藤工務店さんの協力による木工細工の販売が好調に進みました。木曽のひのきのチップがとても好評で、当日分は完売しました。お風呂に入れても良いし、部屋の中に置いても自然の芳香剤となります。テントの中も、ひのきの香りに包まれて、通行人も匂いに気づいてくれました。ひのきのまな板も、2枚も売れました。
 古本まつりには、12日(火)まで連日参加します。ただ、障害者団体ということで、開店時間は午前11時から午後4時までと、他のお店と比べて短時間となっています。
 今日からは、会員の手作り作品も販売を予定しています。天気が心配ですが、雨でも開催します。

 僕は、透析の関係から、10日の日曜日は1日いますが、他の日は、透析終了後に閉店1時間前くらいから待機しています。

 お近くをお通りの際は、是非、「八王子市地域腎友会」のテントにお立寄りください。場所は、長崎屋近くの306とかばんやさんのすぐ近くです。近くに、竹の屋というラーメン屋さんがあります。3連のテントの真ん中です。

 このお祭りには、ミュージシャンの街頭コンサートも楽しめます。

 下に、「八王子古本まつり」の公式へのリンクを貼っておきます。

「第3回八王子古本まつり」

 古本まつりの後は、17日の日曜日の地元の障害者との運動会「ふれあい運動会」にも参加します。例年は、応援だけの参加でしたが、今年は、八腎会の運動会担当の実行委員も任されて、なんとか、予定をこなしています。ブログもたくさん投稿したいことがあるのですが、そんな状態なので、、また、投稿できたときによろしくお願いします。今度は運動会の様子を投稿できるかな?

納涼プラネタリウム

2010-08-12 00:37:04 | 日記
 昨日は、街出の用事を済ませた後、炎天下を避ける意味でもサイエンスドーム八王子のプラネタリウムに寄ってみた。今回は、続けて2回分を観ることにした。冷房がきいた館内での、納涼会の感じがした。
 最初の番組は、いつものように「今夜の星空」解説から始まった。続いて、子簿も向け番組の「ドラえもん 宇宙ふしぎ大探検」の投影。でも、この作品は、思ったより動きが少なかった。テレビで見るアニメのように、なめらかに動かない場面が多かったのが残念である。ある意味、手抜きである。
 次の投影までの休憩時間に、館内の2回に展示してある「ハチオウジゾウ」の化石のレプリカを見学した。このゾウは、つい最近、新種と確認されたものだ。マンモスが生きていたのが1万年位前だが、このステゴドンは約210万年前に生きていたゾウである。八王子を流れる多摩川の支流の浅川の北浅川で、過去に発掘されていたものだ。浅川では、生きている化石のメタセコイアという杉の仲間の化石も発掘されているが、ゾウの事は、今まで知らなかった。





 メタセコイアの化石も展示してあった。



 さて、夏休み中の最後の投影は、いつもと違って星空解説がなく、「銀河鉄道の夜」と「HAYABUSA」の豪華2本立てであり、時間も多くかかる投影である。休み中ということで、いつもより観客が多かった。親子連れや、若い男女のカップルが多かった。

 どちらの作品も何回も観ているのだが、毎回、色々な発見がある。

 さて、「はやぶさ2」の開発に文部科学省の委員会でゴーサインが出た。こうした科学予算を含めて、文化関係の予算が、あの事業仕分けで大幅に減額されることが勧告されている。今回、「はやぶさ」が無事に地球に帰還したことで、国民の注目が集まっている。その反面、例の女性仕分け人などは、こうした事業について沈黙したままである。儲からなければ減額という経済原理が優先的に働いた仕分けは、多くの矛盾とトリックを抱えたものであるが、マスコミの取り扱いを含めて、情報が正しく伝わっていないようだ。特に、無駄をなくすことには、与党側の思惑が働いていて、手つかずのものもあるのが現実である。宇宙開発についても、軍事面での研究費に関しては、もっと宇宙の平和利用の面と同時に検討されなくてはならない。
 大体が、政党助成金を仕分けせず、党の運用費金のほとんどがこの税金に負っている「官制政党」の胡散臭さも、マスコミもあまり取り上げることもない。東京新聞では、言及がなされていたのだが。
 「HAYABUSA」の最大の敵は、仕分け人かもしれない。また、政府は、大学の予算の一律削減まで言い出している。この国が、将来、科学技術立国として生きていくことも難しくしている。今、学問が危機を迎えている。芸術もである。その反面、金持ち優遇税制は温存されているし、外国と比べて高負担ともいえない法人税の減税と、消費税の大幅なアップが狙われている。

 「HAYABUSA」を観ながら、そんな怒りを覚えていた。また、銀河鉄道の中のジョバンニの「幸せって何なのか」という問いかけも、政治家には、伝わらない賢治さんの言葉だと思ってもみていた。

ファンモンの「ぼくらの八王子」を聴いてみた/八王子まつり2日目

2010-08-08 01:39:50 | 日記
 時が経つのは、全く速いものです。もう、夏祭り、一年の3分の2の時点での暑い盛りの行事が始まりました。

 透析の帰りに、様子を見ながら帰ることができるのがいいですね。一昨日は、サークル終了後、デニーズで苺のかき氷を食べてだべった後、一足先に抜け出して、帰りは、遠回りをしながら夜店を見て回りました。放射線の、氷の彫刻は、もう溶けるか、細かく破壊されていました。あの暑さの中、溶けるのも早かったのでしょう。残念ながら、破片を写真の撮っても仕方ありません。
 夜店が並んだ歩道は、人通りでなかなか前に進めませんでした。いつもは、街の中に目立たない若者がたくさん集まってきていました。最近は、ユニクロなんかで、簡単な浴衣売っていますから、若い女性の浴衣姿が目立ちます。一時期は、浴衣を着る人が少なくなっていたのが、ウソのようです。

 昨日は、甲州街道が歩行者天国となり、太鼓合戦が行われていました。お祭りの時は、いつもは車しか通れない甲州街道を歩くことができるので、楽しいですね。

 今年は、都立深沢高校の和太鼓部が参加して、熱演していました。「感謝」という曲は、太鼓に対する感謝の気持ち、皮を提供した牛の命、胴を提唱した木への感謝の気持ちを表現したものだそうです。映画のアバターの世界につながるなんて、また、変な事を考えていました。
 


 甲州街道を歩くと、意外と風が吹いていて、気持ちが良かったです。



 一昨日、買い忘れたFANKY MONKY BABYSの八王子への応援歌の「ぼくらの八王子」のCDを、お祭りのグッズの店で買いました。

 帰宅後、早速聴いてみました。正確には、初めて聞いたのは、透析に行く途中の保育園から流れて来たメロディーでした。でも、それがファンモンの曲だと知ったのは、後のことでした。当初、800枚だけ販売しましたが、直ぐに完売。それで、今回の1万枚の追加販売となった訳です。
 少しメランコリックなメロディーは、八王子にゆかりの地名やものが出てくる曲でしたが、今、八王子市が他市に比べて衰退している状態なので、なんだか聴き方によっては、寂しい曲にも感じられてしまうのでありました。

 1枚300円。のぼりも出ていましたから、お祭りでたくさん売れるといいですね。

 欲しい人がいましたら、1枚だけですが送りますよ。

 この曲には、子ども用に振付も付いているそうですが、保育園児も踊っているのかな。



 今日も、用事があって吉祥寺に出掛けますが、帰りには、お祭りの山車や神輿を見ながら帰ろうかと思っています。でも、本当に、祭りの後は寂しくなります。

やっとこしょ

2010-07-28 02:26:31 | 日記
 夏風邪は、何とか治りましたが、心の方も風邪を引いてしまったようで、しばらくは、ブログ投稿も、書きたいことはあるものの、投稿する意欲が萎えていました。元々、感情は表に出さない方なので、はたで見ても大した変化はなかったように見られていたでしょう。
 体力が落ちたのがきっかけで、精神面も参ってしまったようです。でも、色々と用事はこなしていました。途中、プラネタリウムにも足を運んで新番組を見ていましたし、お茶ノ水までの通院の時は、上野公園の博物館巡りをしています。生憎と、国立西洋美術館までは、行けませんでしたが。
 
 気分面で晴れたのには、福井から来たこうちゃんパパに感謝します。八王子に住んでいても、なかなか訪れることがなかった横浜に、同行旅で、心に活気が戻ってきました。観光船にデッキに乗っての海風、心の中にも吹きわたりました。
 猛暑の中の小さな旅でしたが、夏は夏で暑い中を歩くのも、また、いいものかも知れません。わがままな僕は、真夏の寝苦しい夜は、冬の寒さを思い、寒い冬の日中は、昼寝が気軽にできる真夏の暑さを思います。でも、自然の合わせることも大事なんですね。汗をかく。身体の中の悪いものも出ていくような感じがします。特に、透析患者の場合は、出た汗の分だけ、いつもは制限がきつい水分をたくさんとることができますしね。横浜でも、たくさん水分をとりましたが、体重の増加はマイナスでした。それに、前回、東腎協の地域ブロックでの学習会で、講師の管理栄養士さんが、透析患者の検査は、冬データよりも夏データの方が良いと言っていました。汗をたくさんかけば、体の中の悪いものが出ていくというのは、はっきりした汗のデータはないものの、本当のようです。夏は、大いに汗をかけですね。もちろん、熱中症対策は万全にですが。横浜では、心の中の嫌なものも、排出されたようです。

 横浜の中華街の食事処や、観光スポットを紹介してくれたアグネスさんにも感謝します。

 やっぱり、ブログの世界もいいものですね。素敵な人たちに会うことができますから。

納涼能

2010-07-17 01:53:41 | 日記


 23日の金曜日、こじれるかと思えた夏風邪の咳もどうにか止まり、かねてより予定していた納涼能に出かけることができました。
 会場の水道橋にある宝生能楽堂に行くのは、大学以来でしょう。大学生の時は、学校も近かったし、未だ透析にも至らなかったので、しばしば訪れていました。釣り狐も拝見しました。
 当日は、消耗した体力を振り絞って,足元が不安定ながら、久しぶりの能楽堂に、恐れていた遅刻もせずに、何とか開演前に到着しました。

 演目は、秋に関する能2番と、狂言がありました。

 最初は、能「井筒」でした。高校生の時に、愛読していた伊勢物語が基になっています。ただ、能では、井筒の女と紀有常の娘が同一化しています。
 予め、謡の原文を読んでいった訳ですが、後シテの業平の形見の衣装を付けた女の登場は、衝撃的でした。現代でも、愛する男性の衣装を身に付けた女性が目の前に現れたら、どんな気分になるのでしょうか。アンドロギニュスとまではいかなくても、自分の存在が、女性なのか、愛する男性と化したのか、意識の上での同一化ということが、現代の視点からもとても不思議な感覚を覚えました。

 能「枕慈童」は、菊の作り物も登場して、やはり、秋の曲でした。現代から見れば、ファンタジーの世界なのでしょう。齢700年の永遠の美少年の登場する祝言能です。菊水という日本酒がありますが、この話からとられたものなのでしょうか。死ぬことのない少年は、かつての罪をゆめみることからは逃れられず、永遠の命を得ても、必ずしも幸せとはあいならないような、憂鬱さすら感じられるのでした。しかし、観客にも、祝福を与える舞に酔いしれるのも一興でありましょう。

 狂言は、「六地蔵」、所見でしたが、とても面白かったです。

 でも、能を観賞する時は、静かにしたいものです。いつも、能楽堂で興ざめするのは、老女たちの上演中の私語です。げに恐ろしきは、風流から程遠き嫗達かな。

咳が止まりました

2010-07-15 00:39:11 | 日記
 数日前から、体調を崩し、早、夏バテと相成りました。熱こそ出ませんでしたが、咳と鼻水が止まらず、インフルエンザ対策に買い込んであったマスクを取り出し、夏のマスク男となったのでありました。咳止めに、ホクナリンテープという気管支を拡張する効果のある貼り薬を貼ったりして、ようやく今は、咳の方は落ち着きました。透析をしていると、健常者と比べて免疫力が低下しているので、風邪や下痢などすると、一気に体調が悪化します。僕は、綱渡り状態だといっています。平素は、結構元気に生活を送っているのですが、それも綱の上のバランスがいい状態といっていいものです。一度、バランスを崩すと……。
 火曜日は、最悪の状態で、御茶ノ水の病院に行ってきました。透析は、前日に変更していました。止まらぬ咳は、ひどく体力を消耗します。午前中に受付をして、午後の診察まで、根性で上野まで出かけました。

 その時のことは、別の日に書きたいと思っています。国立科学博物館にも寄りましたが、「大哺乳類展 海のなかまたち」のフィギュアを手に入れることも目的でした。この手のグッズと同様、基本(この場合6種)のものの他にシークレットも当るようになっています。子どもになった気分でガチャポンを2回だけやってみました。
 欲しかったシャチの全身骨格が出てきました。もう一つは、シークレットのスナメリでした。しんどい体調に、応えてくれたようです。






もう一つの科博の観るべき展示

2010-07-15 00:35:03 | 日記
 国立科学博物館で、是非、観てほしいのが、江戸時代前期に生きた渋川春海の紙張子製の地球儀と天球儀です。当時、地球が丸かったと認識していたのですね。かみのはりこで作られているのが、なんとも日本らしいところです。科学にまつわる作品も宝です。実際、重要文化財なんですから。日本館で特別展示中です。シロナガスクジラの複製の全身骨格模型などを観た帰りにでも、是非、見学されるといいですね。









天地明察
冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)

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心の危機の時代

2010-07-12 00:31:53 | 日記
 日頃の寝不足が、高温多湿の今の気候と合わさって、早くも夏バテ状態となってしまいました。昨日は、透析患者会の地域ブロックの学習会が行われました。

 地元の公民館での開催ということで、開会前のお手伝いのために、早めに家を出て、いつもは歩いていく所を、まずは、投票を小学校で済ませてから、バス停へと急ぎました。雨も降り出し、バスを待っていました。

 さて、透析の帰りによく寄る図書館には、カウンターの後ろに、鉄パイプで作られたと思われる「さすまた」が置かれています。図書館には、不似合いな存在です。このさすまたは、市役所にも置かれている関係で、市営の図書館にも置かれているようです。市役所を含めて、そうした道具が置かれているのは、最近の「切れる市民」の存在があります。常識があるべき大人が、自分の意向が役所に反映されないと、暴力に至るケースが、全国的に見られるようになったからです。JR、私鉄を含めて、駅員への乗客の暴力も増えていると報道されています。
 この図書館でも、以前、高齢の男性が職員の食ってかかっていました。大声を出していました。どうやら、自分の希望が規則によって叶わないことの不満を爆発させていたようです。おさまらない老人は、市当局への抗議を行うとまで言っていました。昔だったら、人間も人生のベテランになれば、性格も角がとれて丸くなるものだと思っていました。最近は、事情が変わっているようです。

 市内の大病院に行った時も、診察が遅いと、中年の女性が診察室で大暴れしていました。中で、椅子を思い切り蹴る音と、医師と看護師への罵倒が、ドア越しに聴こえてきました。最近は、病院でも、モンスター患者の存在が問題となっていると報道されています。

 心がすさんで、殺伐としている人間が増加しているのでしょうか。

 話を、最初の話題に戻します。バスに乗車後、駅へ向かう途中のバス停近くで、バスが急ブレーキをかけ、クラクションを鳴らしました。前に座っていた乗客の話では、バス停近くで、乗用車が急にスピードを落とし、危うく衝突になる所だったそうです。つまりは、非は、その乗用車にあった訳です。急ブレーキをかけた時、立っている乗客は、下手をすれば転倒の危険もあった訳です。また、衝突に至った場合を考えると恐ろしいことでした。
 しかし、事件はその後に起こりました。問題の乗用車から、男性が下りてきて、大声でバスの運転手に文句を言っているのです。あげくの果てに、バスの車体に蹴りを何度も入れてきました。どうやら、クラクションを鳴らされたのが気に入らなかったようです。
 乗客の中には、その男性の態度におびえる女性もいました。ドアの所まで回ってきて、今度はそこに蹴りを入れました。つまりは、開けろということなのでしょう。もし、開けたら、運転手を殴りそうな勢いでした。
 自分の非を認めないで、攻撃をバスの運転手に向けてきた訳です。乗客も、怖い感情と共に、その男性の理不尽な態度に呆れ果てていました。
 そんな訳で、バスは発車できません。男性の危険な、異常ともいえる言動に、バスの運転手は、警察を呼びました。パトカーが来るのを待つのが、ひどく遅く感じられました。
 警察官の到着で、当事者同士の話し合いが提案されました。運転手としては、乗客に謝罪すれば、それで事を収めるという提案でした。しかし、正常ではないと思われる男性は、相変わらず、自分の非を認めないようでした。一瞬は、謝罪を考えたようですが、メンツが邪魔をしたのでしょう。
 結局は、バスにとりつけられたビデオを再生して、男性に損害賠償を請求する所まで話が行ってしまいました。バス会社から、担当の社員がやってきました。素直に謝れば、男性にとっては良かったことかも知れません。
 嫌な場面を見てしまいました。おかげで、バスの発車はなされず、別のバスに乗ることになりました。30分近く、時間を無駄にしたことになります。
 僕の体調も、夏風邪の状態で最悪でした。今も、この文を書きながら、咳き込み、鼻水を流しています。透析患者の場合は、免疫力が落ちているので、これ以上、症状が悪化することが怖いです。特に、最近は、透析高齢者を中心に感染症にかかる患者の割合が増加しているそうです。栄養状態が、深く関係しているようです。
 巷には、モンスター化した人間が増加しているようです。嫌な世の中になったものです。大人だからといって、常識を兼ね備えているとは限らない、キレたら怖いですね。
 なお、その男性は、奥さんらしい女性が同乗していました。女性は、一度は止めようとしたようです。男性の話でも、市内の病院に行く最中だと言っていました。もしかしたら、そこに切れる理由が隠されていたのかも知れません。

付記:最近は、小中学校に門が固く閉ざされています。インターホンで、中と連絡をとってから、門を開けてもらうようです。いつかの大阪の恐ろしい事件の後からの対応です。でも、僕らの子どもの頃は、正門も裏門もいつも開いていました。塾の帰りなど、近道として裏門から正門に抜けていました。

2010・7.8 「ランドセル地蔵」に会いに

2010-07-10 01:32:10 | 日記
 ランドセルをしょったお地蔵様の年3回の御開帳に、今年も行くことができたならと思っていたが、6月23日は、沖縄慰霊の日でもあった。その日は、ポレポレ東中野の映画「ひめゆり」の上映会に出かけていったので、お地蔵様には会うことができなかった。沖縄戦も、忘れてはいけないこと、語り継いでいかなくてはならないことである。
 明治君の命日である7月8日も、透析終了後、患者会の役員会があり、行くことができるのか、はっきりしなかった。当日は、梅雨時の雨模様の日々の間に、珍しく空は晴れ上がり、汗ばむほどの陽気であった。役員会が思ったより早く終わったので、他の用事を済ませて、急いでバス停に向かった。1時間に2本ほどの路線バスの松枝住宅行きのバスが、ほどなくやってきた。天気といい、バスに乗るタイミングといい、お地蔵様に会いに行くのにうまく事が進んでいったようだった。
 薬師堂前で下車して、歩いて直ぐの所に相即寺がある。

 ランドセル地蔵が安置されている地蔵堂には、誰もいなかった。昨年は、3回の御開帳に行ったが、他市からやって来られた郷土史を掘り起こされている御婦人に会った。相即寺周辺は、かつて、武州困民党に関連する自由民権運動の盛んな所だったと話されていた。欽定憲法以前に、今の憲法にもつながる五日市憲法を作り上げたグループとも縁のあった土地だそうだ。カトリックの教会の遺構も残されていて、そこのアンジェラスの鐘を観てきたそうだ。今では、当時の記憶も人々から消えかかっているという。

 ランドセル地蔵の話も、かつてほど、話題になることが少なくなったのではないのだろうか。昨年は、近所の子ども達が地蔵堂にやってきた。八王子から、ランドセル地蔵の記憶が薄れてはいけない事だし、忘れてはいけないこととして、次の世代にも確実に伝えていかなくてはなるまい。

 今年は、後1回、8月8日に御開帳がある。その日は、八王子祭りと日程が重なってしまう。1人でも多くに人が、ランドセル地蔵に会いに行って欲しいと思っている。











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早くも夏バテです

2010-07-06 02:32:52 | 日記


 7月3日、4日は、八王子駅近くの西放射線で、朝顔市がありました。天気の方は、とても不安定でしたが、どうにか開催出来たようです。土曜日に、透析の帰りに寄ってきました。なんせ、帰り道なんで、最近、西放射線で良くやられるようになったイベントには、透析帰りに歩きながら寄ることができます。訳ありのデザインシャツを、200円で買いました。

 10月の初旬には、恒例となった「古本まつり」に、僕たち透析患者の「八王子市地域腎友会」も出ることになりました。第一目的は、会のアピールですが、テントの中で、何を売っても良いということなので、今から、色々と案を練っています。地元の方がおられたら、是非、僕たちのテントに寄って下さいね。詳しい内容がわかったら、お知らせしたいと思っています。

 朝顔市の日は、とても蒸し暑く、去年からの寝不足もたたって、夏バテ状態になっています。でも、これから、色々と忙しくなりそうなので、生活リズムを整えて、何としても、夏を乗り切らなくては。

 ブログにも投稿したいことがたくさんあるんですが、そんな状態で、思うようには、行きません。もの言わねば、腹ふくるる思いありですか。

 選挙もありますし、世の中のこともしっかりと見ていく必要がありますしね。

 昨日は、腎友会で今年初めて参加する「ふれあい運動家」の打ち合わせの会合に出席しました。会場は、いつもサークルが行われる市内の高台にある施設でしたが、サークルの時同様、歩いていきました。さすが、今日は、体力的にしんどかった。でも、頑張ります。と自分に言い聞かせています。


今年もランドセル地蔵のことを

2010-06-25 01:16:23 | 日記
 今年は、相即寺でのランドセル地蔵の御開帳には、まだ行っていません。
6月23日の1回目の御開帳の日は、沖縄慰霊の日でもありました。当日は、雨の降る日でした。映画「ひめゆり」を観に行っています。長編ドキュメンタリー映画の「ひめゆり」は、各地の上映が中心で、テレビ放映やDVDの販売はなされていません。記憶を次の世代に伝えていく沖縄の「おばあ」達も、いずれはいなくなってしまいます。しかし、映像で長い時間をかけて丹念に記録されたこの映画は、映画館の中で、これからも少しでも記憶を共有できるように上映が続けれられるでしょう。忘れてはならない記憶の伝承。

 八王子で、東京から集団疎開に来ていた神尾明治君とお母さんを巡る記憶も、次の世代に伝えていかなくてはなりません。地元でも、このままでは、住民の記憶にも残らないことになってしまいそうです。もう一度、ランドセル地蔵のことを、1人でも多くの人に伝えるにはどうしたら良いのか、考える必要がありそうです。昨年訪れた時に、近所の子ども達がお地蔵さんに会いに来ていました。そうした動きが希望につながるのでしょうか。

 7月8日の明治君の命日と、1人でも多くの子ども達に来てもらえるようにというお寺さんの意向で、夏休みの8月8日にも御開帳が行われます。

 今年も、平和への巡礼の意味も込めて、じっくりと徒歩で会いに行きたいと思っています。


沖縄慰霊の日 映画『ひめゆり』

2010-06-24 01:29:24 | 日記
長編ドキュメンタリー映画 「ひめゆり」HP

 6月23日は、沖縄慰霊の日であった。死ななくても良かった島の人たちが、日本の軍隊と、日本の軍国主義の教育により、宝の命を多く失ったあの戦が組織的に終結された日である。その日以後も、散発的な戦いは行われ、降伏文書の調印が行われたのは9月7日であった。

 ひめゆり学徒は、211名が死亡。生き残った者も、申し訳ない思いで生き続けてきた。生存した女生徒達22人の証言を集めたこの作品は、忘れてはいけないことを伝える。いずれ、生き残った者も年老いて死んでいく。映画の中で、いつまでも語り伝えていくことへの、彼女達と監督の思い。

 私達は、直接の戦争体験は無い。でも、平和の思いを次の世代の語り継いでいくことはできるし、しなくてはならないことである。そのためにも、この映画を観ることの意味は大きい。

 東京・ポレポレ東中野での上映には、昨年に続いて2回目の参加であった。昨年は、ろう者の米内山明宏さんによる手話弁士の試みがなされた。映画に合わせて、米内山さんの日本手話と体による表現が映画「ひめゆり」と共鳴していた。たくさんの人が開幕を待つ間、入場できるか心配であった。

 今年は、沖縄慰霊の日に、早朝1回だけの上映会であった。今年は、政権交代に失望した年。しかし、諦めてはいけない年であった。

 映画の終了後には、寿(KOTOBUKI)のミニライブがあった。柴田昌平監督の挨拶もあった。
 観客にも、映画を観て、課題が科せられたようだ。寿から、自由の森学園の高校生による「普天間基地の閉鎖・撤去を求める署名」の呼び掛けが紹介された。署名用紙は、「普天間基地撤去を求める高校生の会」のサイトからダウンロードできる。

 若い人たちに、平和を求める声が上がることはうれしいことだ。ネット上では、ゆがめられた歴史観を持たされた若者達の声が氾濫している。ネット右翼と呼ばれる若者たちが。

早くも夏バテに

2010-06-22 00:51:07 | 日記


 今月の誕生月を迎えて、残りの人生を少しでも有意義なものにしたいと思った。ここへ来て、自分も少しは役に立つかもしれない課題を持つようになった。

 ブログも、今までのようには投稿できそうもない。バーチャルな世界よりも、リアルな世界からの引力が強くなり出したからだ。夜更かしも辞めなくては、体力も持ちそうもない。やりたいことがたくさんあっても、全部をこなすことは無理だから、まずは、睡眠時間の確保が目下の課題となった。生活リズムの乱れの修正は、なかなか容易ではないが、これからの暑さが体力を奪うことから、どうしても克服する必要がある。

 体も動かす必要がある。意識しないと歩くこともできないので、体力をつけるためには、なるべく徒歩を心がけるようにしている。

 昨日も、地域腎友会の打ち合わせの場所まで、自宅から歩いて行った。睡眠不足の影響で、かなりしんどかったが、とにかく大事なのは、最初の一歩を踏み出すことだ。それから、次の一歩という具合に積み重ねていく。

 浅川沿いに遊歩道を進んでいく。川に沿った風景の中を歩いていくので、疲れていても、何とか進める。帰りも徒歩。片道45分位だろうか。その間、周りの風景を見ながら、考え事をすることもある。また、大したことを考えずにひたすら歩いている時もある。

 今日は、朝から疲れが残って、午前中からひどく眠かった。近くにあるろう協の事務所の手伝いの日だ。といっても、特にこれといった用がない時の方が多い。事務所に行く短い距離がしんどかった。でも、人と会い、コミュニケーションをしている時間は、疲れも忘れることができる。

 帰宅後、夕方の短い時間、昼寝ができた。西日の当る部屋の中で寝るのは、扱った。汗を描きやすい体質なので、昨日今日と、大汗をかいた。その分、水分をとれるのは、水が御馳走の透析患者にとっては、いい季節でもあるのだが、早くも夏バテ気味だ。

 この夏を乗り越えるためにも、生活リズムを取り戻すことが目下の課題である。水曜日は、朝早くから、東中野に出かける。

パワーストーン

2010-06-19 01:51:06 | 日記
 今月、また年を重ねた。

 知人から、プレゼントが届いた。

 パワーストーンであった。

 小学生の時、学研の科学の付録についていた鉱物標本。黄鉄鉱の輝きが印象に残っている。あれから、鉱物に心が惹かれる。

 現在は、地球の鉱物コレクションを集めている。2週に1回の頒布だから、全100号が完結するまで、まだまだ時間を要する。只今63号。

 月刊化石コレクションは、全10号のうち、後1号を残すのみ。特製ケースの中にもうすぐ全部揃う。基礎的な化石であるが。

 大量に出版されるものだから、全てが気に入った標本という訳でもない。時には、もう1冊買ってしまい、標本が2点あることになる。

 さて、鉱物好きには、最近はパワーストーンという点からの収集家が増えているようだ。僕自身は、理性の上では合理主義を貫こうとしたいが、感情面では、結構、宗教に心が惹かれる矛盾した存在である。

 鉱物を眺めながら、不思議な感覚に浸っている時もある。昔の人は、パワーストーンに神秘的な力を感じ、粉にして飲んでいたこともあるようだ。アメジストが二日酔いの薬であった。かなり危険な行為である。

 しかし、漢方薬を煎じ薬用の処方してもらうと、植物由来の生薬の中に、鉱物としての石膏が含まれていることがある。鉱物も、全く効果がないという訳でもないようだ。


 送られてきたパワーストーンはそれぞれ意味のある鉱物だそうだ。その点は、詳しくない。

 僕も、最近、エスニックということで、ガネーシャの小さな彫り物を買った。2センチもないだろう。僕の誕生石だというタイガーアイでできている。

 今回のコレクションには、アメジストの同じくらいの大きさの天使像も入っていた。



 さて、鉱物コレクションの中に、同じ空晶石(カイアストライト)が含まれていた。断面に十字架の形が浮かぶことから、中世ヨーロッパでは魔除けに使われていたそうだ。

 神秘的な存在と見るか、美しい自然の造形と見るか。