しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

小雨降る日のこと

2018年04月14日 19時48分17秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日、小雨降る中、サメ氏の運転する助手席に、ぼーっと座っていました。

そしたら、突然に、頭の中で昔のフィルムが回り始めて・・・

 

こんな肌寒い小雨の中、昔、くちこが買い物に行こうと運転していたんです。

見通しの良い直線道路ですが、ちょっと霧が掛かった国道の事。

上下、どちらのの車線を走る車も、不自然に迂回している。

割とオーバーに。

何で

何か落ちているのかしら

えええ

どちらの車線も、人が倒れていて動かない。

くちこ車線は、二歳位の幼児。

対抗車線は、お婆さん?

どの車も、それを避けて走り去っているんだなあ。。。

何で?

誰も助けないの?

 

路肩に車を止めて、

車に積んでいた箱ティッシュと、ベビー毛布を持って降りました。

二人は、5,6m離れているものの、どうも、同じ車にはねられた様子。

きっと、お婆さんが孫を抱いていたものの、轢かれた瞬間に、孫が宙を飛んだんだろうな

歩道の上で、幼児の母親らしい人が号泣していました。

泣き崩れて動けないみたいだけど、轢かれた感じでは無い。

 

幼児の所へ行ってみると、

顔がね、解らない感じで・・・

もうダメなのかな?

取り敢えず、抱き上げて、ティッシュで顔を拭き続けると、

鼻血と吐物にまみれていただけで、かすり傷程度でした。

呼吸も普通だけど、脳震盪

持っていたベビー毛布に包んで、ただ号泣しているお母さんの所へ。

「大丈夫みたいだけど、抱いていてね」と。

 

お婆さんの元へ。

ほぼ俯せに近いのだけれど、

意識も無く、どんどん、脈が弱くなる。

ついには、頸部でしか脈がとれなくなった。

呼吸にも変化があり、イメージ的には、

半昏睡から昏睡に落ちてしまったような・・・

 

我が子を抱いたお母さんが、

「母は大丈夫ですか?」と大声で訊き始める。

見た感じ、外傷も出血も無いのに、この変化は・・・脳かな・・・

大丈夫とは言えない。

 

ちょっと冷静になって見渡すと、遠巻きに人が見ている。

更に見上げると二階の窓からも、顔が並んでいる。

「救急車は呼びましたか?」

「呼びました」

 

じゃあ、救急車が到着するまで側に居るしか無いな。

脳出血の可能性が高いので、動かせないし、手も出せない。

その内、男性一人が、手動で交通整理を始めてくれました。

 

この二人を轢いたらしい人はタクシーの運転手で、タクシーの側に立っている。

タクシーが来たから、慌てて孫を抱いて飛び出したのかな?

でもさあ、ちょっと位、手伝って欲しいよな、動揺してダメなのかなあ。

 

救急車が到着。

意識が落ちたこと。

脈のこと。

脳出血の可能性が高いから動かせないことを報告。

するとね、ウルトラ大きなお好み焼き用のヘラみたいなのを両方から差し込んで、

そのままの姿勢で、乗せられて行きました。

幼児と、お母さんも一緒に。

雨で体温も奪われただろうなあ・・・

心配な気持ちで見送ったのでした。

 

その後、買い物には行きましたが、

気もそぞろで、買い物にならなくて、早々に帰宅。

翌日、此処だけの話・・・

ちょっと、とある手段で情報を得たのでした。

幼児は無事でしたが、

お婆さんは翌日に他界されていました。

 

くちこが気になるのは、

なんで、今頃、唐突に思い出したのかな、と。

あの子は、元気の育っているよね、きっと、とか。

 

くちこは、人格者には程遠く、

威圧感満載の、超我が儘で、自己中の権化みたいなヤツなのですが、

台湾の占い師によると、人を助ける宿題を貰って産まれてきたそうで、

その為の神様がついているとも言われたのですが、

確かにね、命のやりとりとか、命の分水嶺的瞬間によく居合わせる人生でした。

その時だけね、動物的な勘が冴え渡り、

妙に張り切って頑張るんです。

で、それが済むと、また、いつもの自己中に戻る。

 

以前は、自分でも気味悪い位、霊感があったけれど、今は軽微。

神様も、もうついていないのかな。

ちょっと、寂しい気持ちもするんだけど、

人生って、いつまでも同じじゃないし、

こうやって終わっていくのが普通なのかなあ・・・とか。

あれこれ考えつつ、助手席から雨を見ていたのでした。

 

くちこの孫王子もね、

くちこがどうも・・・と、感じるモノがあり、

予定を早めて上京したら、数時間後には、高位破水。

多分ね、産婦人科勤務をしていなかったら解らない程度の破水。

すぐに、娘を連れて産院へ。

その夜の内に産まれました。

産院は、他のお産のお世話で手一杯で、ほぼ放置されて・・・

途中、一回、ちらりと見に来た程度。

くちこがずっとモニターを見て、

もうこれ以上は待てないと思ったら呼ぼうと思っていました。

次に見に来た時には既に全開大、分娩室へ。

それから、婿に電話したくちこだったのでした。

 

もちろん、孫姫の時も居ましたよ

でね、

最近、だあれも、助けていないくちこです。

 

写真が無いと寂しいので・・・

 

          

 

婿によく似ているわ。。。

あれこれ、報告したいことがありますが、ちょっと思い出話となりました。

此処はね、くちこの気持ちの整理をする場でもあるので、悪しからず。

 

 

コメント (34)
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