サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

電動車椅子サッカーW杯 予選リーグがすべて終了

2023年10月19日 | 電動車椅子サッカー

第4回電動車椅子サッカーW杯5日目、日本代表は予選リーグ最終戦の相手はデンマーク。
デンマークは直前のアルゼンチンとアメリカの試合が引き分けたため、試合前にベスト4進出の可能性が消滅。
一方の日本は勝っても負けても7位決定戦進出は変わらずで、数字上は消化試合となったが、やはり予選リーグ最終戦は勝利し、いいイメージで終えたい。

日本の先発は、三上勇輝、平西一斗、塩入新也、中山環。
塩入はイングランド戦同様、ゴールエリアに下がる。GKユニフォームは三上、デンマークの10番Petersenを抑え、押し上げるという役割も担っているのだと思われる。イエローカードを2枚もらっていたが、予選リーグ最終戦ということもあり、気兼ねなくプレーできる。

実際、日本が押し上げ、デンマーク陣内でのプレー時間が多く、惜しい場面も見られた。
イングランド戦では攻め込まれ、ゴールエリアに下がった塩入はあまり休むことはできなかったが、この試合では負担軽減されているようだ。

デンマークは、GKユニの三上をゴールエリアから遠ざけようという意図か、10番Petersenがポジションチェンジしてサイドに回ることも多くなる。
その対応か、平西に代わりGKユニフォームの内海恭平が入り、三上はGKユニを脱ぎフィールドプレイヤーの青に変わる。
日本は内海と三上の当たり負けしないコンビに変わった。

前半は0-0で終了し、後半も同じメンバーでスタート。

デンマークに攻め込まれる時間帯もあったが、塩入の好守で得点を許さない。
31分、中山がデンマークのバックパスに果敢にプレスをかけシュートするも、惜しくもゴールポストに跳ね返される。
その後は、攻め込まれる場面が増えたがゴールを許さず、スコアレスドローで終えた。

日本は予選リーグ9試合を1勝4分4敗、勝点7、得点6、失点16、得失点差-10の戦績で終え7位となり、7位決定戦でウルグアイと対戦する。
キックオフは20日午前9時(日本時間)。

明日の試合もおそらく6人で臨むことになると思われるが、是非最後を勝利で締めくくってほしい。
先発は、池田、平西、塩入、中山だろうか。

予選リーグの戦績は以下
1位 フランス    勝ち点27  得失点差+43   
2位 アメリカ    勝ち点22    得失点差+15
3位 イングランド  勝ち点 21   得失点差+17  
4位 アルゼンチン    勝ち点14  得失点差-1 
5位 オーストラリア 勝ち点12  得失点差-7
6位 デンマーク   勝ち点11  得失点差-5   
7位 日本      勝ち点7   得失点差-10  
8位 ウルグアイ        勝ち点6   得失点差-15    
9位 アイルランド  勝ち点4   得失点差-17 
10位  北アイルランド   勝ち点2   得失点差-20  

フランスの総得点45、得失点差43は驚異的です。
準決勝は、フランスvsアルゼンチン、アメリカvsイングランドの対戦。


電動車椅子サッカー日本代表 イングランドに敗れる

2023年10月19日 | 電動車椅子サッカー

第4回電動車椅子サッカーW杯5日目、日本代表の第1試合の相手はイングランド。
かつてイングランドに電動車椅子サッカーを伝えたのは日本。イングランドはその後、力をつけ、前回大会では3位。イングランドは、日本が目指す「スペースを使い、ボールを動かすサッカー」を体現し、いわばお手本のようなチームでもある。
そのイングランド相手にどこまでできるか。

日本のベンチ入りメンバーは今日も6人、先発は内海恭平、池田恵助、塩入新也、中山環。
フル出場を余儀なくされる負担軽減のためか塩入がゴールに下がり、GKユニフォームを着たセンターの内海と、ゴールエリア内を守る。池田はフィールドプレイヤーの青いユニフォームで前目のポジション。セットプレー時は内海と池田がエリア内の守備に入る。

イングランドは序盤からボールを動かし、日本の隙を窺う。
そして7分、イングランドは8番Boldingの縦パスを、右サイドで受けた10番Maclellanがダイレクトで折り返し、ファーで待つ4番Commonが直接ゴールに蹴り込む。塩入がぎりぎりのところで防いだかに見えたが、ゴールの判定。
イングランドの、スペースを使いボールを動かす展開から先制点を奪われる。

日本は相手陣内に攻め込むものの、有効なシュートまでにはいたらない。

16分、イングランドは自陣でボールを奪うと、1タッチプレーの連続で押し上げる。センターと右サイドでパス交換を繰り返し、パスコースが空いたところで10番が9番にクロスを通す、エリア内で守る内海と塩入が振られると9番はリターン、10番Maclellanがゴールを決めた。
すべて1タッチでつながった攻撃、日本は完璧に崩された。

18分にはオウンゴールから3点目。
日本は0-3で前半を折り返した。

後半、池田に代え三上勇輝が入る。三上は既にイエローカードをもらっており、3枚目を危惧しての先発回避かと思われたが、局面を打開するために必要だとの判断だっただろうか。
(予選リーグはイエローカード累積3枚で次戦出場停止となる)。

フィニッシャーとしては覚醒してきたが、なかなかボールに絡めない中山がゴールに下がり、塩入が前線に張る場面が増えてくる。

なんとか1点を返したい日本は、三上、内海が押上げ相手陣内に迫る局面も増えてくる。
27分には三上、内海、塩入とつながり塩入がシュートするものの、惜しくも8番Boldingに防がれる。

37分には内海に代えて再び池田が入る。
しかし38分に塩入がなんらかのトラブルでアウト。以降の時間、日本は3人で戦わざるを得ない。
そして0-3で試合終了。

日本は予選リーグ8試合を終えて、1勝3分4敗で8位。予選リーグ順位の可能性は7位か8位となった。
残された試合は本日14時キックオフの予選リーグ最終デンマーク戦と、明日9時キックオフの7位決定戦ウルグアイのみ。
その2試合で内容も結果もともなう試合を期待したい。
デンマークは勝てば準決勝進出の可能性を残しており、激しい試合が予想される。

塩入のトラブルは心配だが、試合後の挨拶には出てきていたようなので何とか大丈夫だろうか。
山田、宮川の体調不良による不在を感じる試合でもあったが、おそらく最後まで6人で乗り切るしかないのだろう。
とにかく日本から応援しています。

(追記)
アルゼンチンがアメリカと引き分けたため、アルゼンチンの4位が確定。日本vsデンマークは、数字上は、消化試合になりました。
内容も結果もともなう試合を期待したいことには、変わりはありません。