遊びをせんとや

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モーリタニアン 「黒塗りの記録」 ~アメリカ の深い傷と正義~

2023-09-26 07:26:01 | 舞台、映画、DVD
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ドーンと朝晩昼間ともに涼しくなった。
そうなると今まで気になっていたが、あまりの暑さに手を出せなかった家の中の不要物の整理に少しずつ取り掛かった。
義母の着物の中から喪服の帯や半巾帯を迷ったが処分。旦那の擦り切れたり、ペンキで汚れたり、シミが付いたパンツ5本処分。息子の半袖Tシャツ2枚処分。
新たに入ってくる物が圧倒的に少なくなったので、こうやって処分していくと物は徐々に減るということだ。
計画的断捨離。その件はまた後日。

そんな午後は読書は一段落して、Amazonprimeで映画を観る。
コロナ禍で私はほとんど映画館へ行かなくなったので、ここ2~3年観てない映画で興味のある作品がAmazonprime会員特典で無料で目白押し。コロナ禍が収まっても基本娘と観るヨーロッパ映画以外は私は映画館へは行かない。歌舞伎鑑賞にお金をかけるためにここは家で十分満足。
会員家族扱いなので基本全て無料。
ちなみに旦那にこれ観た?と、聞くと映画館で観たと返事が返ってくる。観たんかい!

「あなたのお好きな映画」と上がってくる中から選ぶとだいたい外れはない。
今回観たのは「モーリタニアン」

主演の弁護士役をジョディ・フォスター、反対派の軍の中佐にベネディクト・カンパーパッチ。この映画はカンパーパッチが制作に関わり、出演まで果たした。
2001年のグランドゼロテロ事件の無実の犯人容疑者のモハメドゥ・ウルド・スラヒの獄中の手記が出版されて話題になった。
モハメドゥ・ウルド・スラヒは突然逮捕されキューバの監獄に送られる。そこで6年間も裁判もなく壮絶な拷問で自白させられて収監されている。その弁護を担ったのがナンシー・ホランダー。
これが本人の画像。ここからの写真は全てWebよりお借りしました。

演じたジョディ・フォスターがほぼ同じ年齢とあってそっくりな雰囲気。

主役のモハメドゥ・ウルド・スラヒを演じたタハール・ラヒムはとても活躍している旬の国際俳優。
モハメドゥ・ウルド・スラヒ本人はこちら


映画の最後にモデルになった人達の映像が出てくる。モハメドゥさんは各国語で訳された手記を手にすごく明るい。キューバのグアンタナモ収容所で受けた壮絶な拷問は事実でそれでも壁の穴を数えながら正気を保ったモハメドゥさんは本来精神力の強い明るい人だったのだなと思った。

その手記がすごい、出版された物も黒塗りだらけなのだ。

日本にも証拠に黒塗りされた文書が提出されたなと思い出した。

裁判では勝訴したにも関わらずそれからオバマ大統領の政権下で7年も拘束されて、14年間もグアンタナモ収容所に閉じ込められたままだった。

グランドゼロのテロは私には想像もつかない悲惨な事件だったのだろう。
そしてそれを命令した主犯を捕まえるのはアメリカ国民の強い願いだったのだ。
でもそのために事実を捻じ曲げた壮絶な犯人捜しは決して許されるものではないということだ。
そういう事を映画で表現するというアメリカと言う国の複雑さを改めてまた考えさせられた。

メリルストリープ、キャリーマリガン、そしてジョディフォスター。
知的で強いタフな女の人を演じるのを観るのが好きかも。

昨日の晩御飯は豚しゃぶ肉をキャベツの千切りに巻き、出し汁で煮て、油で炒めた蓮根、マッシュルームを加えて。出し汁にはニンニク、生姜も千切りでいれて片栗粉で少しとろみをつけました。サニーレタス、パプリカのサラダ。じゃこピー。



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