楽しみにしていた七月大歌舞伎
猛暑の中ではて着物を着て行くべきか。
前日に初絽の着物の着付け練習をして、思った以上に帯ともマッチングし私にも似合う。
これは頑張ろうと。
当日朝から美容院にカットに行き、さてお弁当を作ろうと思った時に実家の母からの電話。
なんと寝室のクーラーの効きが悪いとのこと。
慌てたが、他の部屋で寝るように言って旦那に急遽クーラーを調達しに行ってもらう。
こんな時はとてもしっかり電話が聞こえる母である。
困りごとに弱くすぐにヘルプを頼む母で良かったと思う。
お昼を食べて早い目に着付け。
途中で何度もクーラーと扇風機の風にあたりながら完成。
できるだけ暑い所を避けてバスと電車でなんばまで。
ごった返す外国人観光客。地下街のよく冷房の効いているところで待機。
友達と玄関で無事会えて、座席へ。
この幕、千住博さんデザインなのか?調べたけれど解らない。暖色なのに涼しそう。歌舞伎座の中村時蔵一門の襲名祝い幕は千住さんの紅白だった。
追記:やっぱり千住博さんの祝い幕でした。
夜の部
仁左衛門さんのいがみの権太。すし屋である。前の幕の木の実、小金吾討死も上演される。
仁左衛門丈がインテビューでこの前の幕をやる意味が重要であると語ってはった。
木の実の子供や妻に対する権太の情愛、弥左衛門が小金吾の首をどのように持ち帰ったかと解りやすい。後のすし屋の場面でも観客がスムーズに芝居に入れる。いがみの権太の人間像も立体的になる。
すし屋は何度も観たが、権太が腹を切ってからが長いなーと思った記憶がある。
でも今回は、時蔵改め萬壽さんの維盛が上手い。ふと弥助から維盛に変わるところなど絶品である。何とも育ちのいい気品と若さと憂いのある維盛である。私に取ってはいつまでも梅枝であり時蔵である。世話物や毒婦もできる幅広い女形である。この年で時蔵を譲るというのはよっぽどだ。でもそれは後の幕を観るとわかった。
仁左衛門さんの権太がまた良かったし、壱太郎のお里も役に厚みを感じた。脇もいいのでこれだけの長丁場の幕が全くだれなかった。
舞台写真は全てWebよりお借りしました。
ここで晩御飯
冷凍しとおいた豚カツを保冷剤として、梅おにぎり、鳥ハム、枝豆入り卵焼き、キュウリ、蕪のお漬物、パプリカ。
御供の日本酒とちょうど良かったです。
舞踊、汐汲
扇雀さんの達者な踊り、絡むのは萬太郎さんの此兵衛。この赤面、萬太郎さんて誰?
調べると時蔵さんの弟。萬壽さんの次男さんだった。35歳、層厚い。
三つ目の演目は
八重桐廓噺 嫗山姥 これは最近、観たな。
その時の記事はこれ
この時も松竹座 七月。八重桐は片岡孝太郎さん。
やっぱりいつ見ても変な筋。
ここで時蔵さんの八重桐の存在感が半端なかった。立ち姿もすっきりして美しい。この役の仁にピッタリの押し出し。
梅枝さんの時にそんなに観る機会がなかったので出来上がった感の時蔵さんである。
でも私に取ってはやっぱりお父さんの萬壽さんが梅枝さんであり時蔵さんである。この萬屋系の底力凄いです。楽しみです。
源七役の菊之助。ちょい役でも上手かった。昼の部の藤娘が楽しみです。
今回序幕の時にお隣のイヤホンガイドの音がすごく聞こえてきて、ちょっとと思った。
思い切って伝えると恐縮されて謝られた。「初めて言われました」ということで反対側の耳に差して音量を調整してくださったのでその後、全く聞こえなくなった。伝えて良かった。お互い気持ちよく観劇ができた。同じ朝日新聞で購入されたようで、色々お芝居の感想などをお話して楽しかった。
京都へ帰る友達はそれぞれの帰路に着き、少し涼しくなった夜道を歩いて帰った。
猛暑の中ではて着物を着て行くべきか。
前日に初絽の着物の着付け練習をして、思った以上に帯ともマッチングし私にも似合う。
これは頑張ろうと。
当日朝から美容院にカットに行き、さてお弁当を作ろうと思った時に実家の母からの電話。
なんと寝室のクーラーの効きが悪いとのこと。
慌てたが、他の部屋で寝るように言って旦那に急遽クーラーを調達しに行ってもらう。
こんな時はとてもしっかり電話が聞こえる母である。
困りごとに弱くすぐにヘルプを頼む母で良かったと思う。
お昼を食べて早い目に着付け。
途中で何度もクーラーと扇風機の風にあたりながら完成。
できるだけ暑い所を避けてバスと電車でなんばまで。
ごった返す外国人観光客。地下街のよく冷房の効いているところで待機。
友達と玄関で無事会えて、座席へ。
この幕、千住博さんデザインなのか?調べたけれど解らない。暖色なのに涼しそう。歌舞伎座の中村時蔵一門の襲名祝い幕は千住さんの紅白だった。
追記:やっぱり千住博さんの祝い幕でした。
夜の部
仁左衛門さんのいがみの権太。すし屋である。前の幕の木の実、小金吾討死も上演される。
仁左衛門丈がインテビューでこの前の幕をやる意味が重要であると語ってはった。
木の実の子供や妻に対する権太の情愛、弥左衛門が小金吾の首をどのように持ち帰ったかと解りやすい。後のすし屋の場面でも観客がスムーズに芝居に入れる。いがみの権太の人間像も立体的になる。
すし屋は何度も観たが、権太が腹を切ってからが長いなーと思った記憶がある。
でも今回は、時蔵改め萬壽さんの維盛が上手い。ふと弥助から維盛に変わるところなど絶品である。何とも育ちのいい気品と若さと憂いのある維盛である。私に取ってはいつまでも梅枝であり時蔵である。世話物や毒婦もできる幅広い女形である。この年で時蔵を譲るというのはよっぽどだ。でもそれは後の幕を観るとわかった。
仁左衛門さんの権太がまた良かったし、壱太郎のお里も役に厚みを感じた。脇もいいのでこれだけの長丁場の幕が全くだれなかった。
舞台写真は全てWebよりお借りしました。
ここで晩御飯
冷凍しとおいた豚カツを保冷剤として、梅おにぎり、鳥ハム、枝豆入り卵焼き、キュウリ、蕪のお漬物、パプリカ。
御供の日本酒とちょうど良かったです。
舞踊、汐汲
扇雀さんの達者な踊り、絡むのは萬太郎さんの此兵衛。この赤面、萬太郎さんて誰?
調べると時蔵さんの弟。萬壽さんの次男さんだった。35歳、層厚い。
三つ目の演目は
八重桐廓噺 嫗山姥 これは最近、観たな。
その時の記事はこれ
この時も松竹座 七月。八重桐は片岡孝太郎さん。
やっぱりいつ見ても変な筋。
ここで時蔵さんの八重桐の存在感が半端なかった。立ち姿もすっきりして美しい。この役の仁にピッタリの押し出し。
梅枝さんの時にそんなに観る機会がなかったので出来上がった感の時蔵さんである。
でも私に取ってはやっぱりお父さんの萬壽さんが梅枝さんであり時蔵さんである。この萬屋系の底力凄いです。楽しみです。
源七役の菊之助。ちょい役でも上手かった。昼の部の藤娘が楽しみです。
今回序幕の時にお隣のイヤホンガイドの音がすごく聞こえてきて、ちょっとと思った。
思い切って伝えると恐縮されて謝られた。「初めて言われました」ということで反対側の耳に差して音量を調整してくださったのでその後、全く聞こえなくなった。伝えて良かった。お互い気持ちよく観劇ができた。同じ朝日新聞で購入されたようで、色々お芝居の感想などをお話して楽しかった。
京都へ帰る友達はそれぞれの帰路に着き、少し涼しくなった夜道を歩いて帰った。