夏目漱石の「こころ」が新聞に再掲載されています。紙面には、それを記念した企画がいろいろ登場しています。最近では、イラストレーターの山藤章二氏が「こころ」にまつわる文章を寄稿していました。
「こころ」を読破するのに50年かかったという書き出しに興味を引かれ読んでみると、とても共感できるものでした。
最初に読み始めたのは、二十歳の芸大受験生の頃で、漱石世界を理解できるほど、内面が成熟していなかったと言うのです。
次に手に取ったのは、広告会社から独立し昼夜なく働いていた40歳の頃で、登場人物の「高等遊民」的な生き方に素直に感情移入できなったと言います。そして、七十七歳を迎えた今、ようやっと深々とした気持ちで読めるようになったと言うのです。
続けて氏は言います。「漱石世界を理解するには、読者の方もそれ相応の年輪を重ねることが必要で、五十年という歳月は無駄ではなかったと思っている。」と。
分かるような気がします。
「こころ」を読破するのに50年かかったという書き出しに興味を引かれ読んでみると、とても共感できるものでした。
最初に読み始めたのは、二十歳の芸大受験生の頃で、漱石世界を理解できるほど、内面が成熟していなかったと言うのです。
次に手に取ったのは、広告会社から独立し昼夜なく働いていた40歳の頃で、登場人物の「高等遊民」的な生き方に素直に感情移入できなったと言います。そして、七十七歳を迎えた今、ようやっと深々とした気持ちで読めるようになったと言うのです。
続けて氏は言います。「漱石世界を理解するには、読者の方もそれ相応の年輪を重ねることが必要で、五十年という歳月は無駄ではなかったと思っている。」と。
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