大江健三郎の「新しい人よ目覚めよ」を読む。この作品は、氏が様々な葛藤を抱えながら息子との共生を歩んできた道のりを描いている。
息子が生まれた直後は、その障がいを受容することができずに、死さえ願ったと告白する。そして、その汚辱は死の時まで拭い去ることはできないだろうと記す。なんと辛い思いを抱えて生きてきたことかと胸が痛む。
成長していく息子の内面を見つめ文章にすることで、同時に自己の内面を確かめ客観視ししていく。その緻密な文章は味わい深く、大江の氏の想いが滲み出ている。ウイリアム・ブレイクの詩が何篇か挿入されている。私には少々難解であるが、詩情豊かなブレイクの詩と現実生活の一断面をリアルに描写した文章が交錯し、作品に深みを与えているのは間違いない。
読み終えた今、再度ゆっくりと味わいながら読んでみたいという思いに駆られている。
息子が生まれた直後は、その障がいを受容することができずに、死さえ願ったと告白する。そして、その汚辱は死の時まで拭い去ることはできないだろうと記す。なんと辛い思いを抱えて生きてきたことかと胸が痛む。
成長していく息子の内面を見つめ文章にすることで、同時に自己の内面を確かめ客観視ししていく。その緻密な文章は味わい深く、大江の氏の想いが滲み出ている。ウイリアム・ブレイクの詩が何篇か挿入されている。私には少々難解であるが、詩情豊かなブレイクの詩と現実生活の一断面をリアルに描写した文章が交錯し、作品に深みを与えているのは間違いない。
読み終えた今、再度ゆっくりと味わいながら読んでみたいという思いに駆られている。
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