築地 老舗鰹節屋がざっくり語ります

築地で鰹節屋を営み70余年、現在三代目。築地ネタ、料理ネタ、ざっくり語ります。
店舗:中央区築地6-26-8 尾林商店

芸の肥やしって・・・

2016-06-10 21:29:36 | 日記

芸の為なら女も泣かす〜それがどうした文句があるか〜
そんな歌がありましたね。

でもそれは体の良い言い訳じゃない?

だって一番大切にしなきゃならない人を
泣かせたり悲しませたりすることで
その人の芸に幅を持たせるというならば
そんな「芸」私は見たくないですね。

人の心を動かすような
何かが欲しいなら、より大きな人間味を持ちたいなら
そんなことするより
例えばスラム街でも毎日を前向きに生きてる子供達に会ったり
紛争地域で今を懸命に生きてる人たちのことを知ったり
日本国内でも毎日、今を懸命に生きてる人
寛い心で美しく生きてる人
そんな人に触れて自分を内省したり
自分の大切な人に素直になって
色々話してみたり、そんなことでも
いいんじゃないかって思うんです。

人を傷つけたり悲しませたり
それはやはり正しいことではないと思います。

内面から輝ける人の芸
真摯に芸事に向き合い日々精進してる人の芸は
それでもう十分人の心を魅了するんじゃないかなー。
なによりその芸事を愛し、全てをその芸事に
かけてる人はそんなこと(人を泣かすこと)しなくったって
観客に息をすることさえ憚られるような
気持ちにさせます。

やはりね、人は正しく生きなくちゃ!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿