ニワカ雨ニモマケズ

これは「NICO touches the wall」という
バンドのCDシングルのタイトル。

私の人生のバイブルである
「NARUTO疾風伝」の現在OP曲です。

この歌詞のなかに
「愛を歌わなくちゃ　想いが歪んでしまうまえに」
という一節があります。

ここ、すごく好きです、ズキンときます。

皆さんは、普段照れてしまって言えないけど
本当は感謝の気持ちや愛情など
伝えたいのについつい伝えないままで
いる人っていますか？

私はこの歌詞を聴くたびに母のことを
思ってしまいます。
母は左半身不随になってから
私を産みました。
なので私は母の健常者である姿を
知りません。昔の写真で実はとても
オシャレで素敵なワンピースや
パンプスを履きこなしてたって
ことを大人になってから
知りました。
不自由になってからは
いつもズボンに平らなズックみたいな
靴ばかりでしたから・・・。

私は第二子を授かって
だんだん臨月が近づいてきたとき、
あの陣痛やいきみ逃しのつらさ、
キツさを思い出しては
「嫌だなぁ～・・・怖いなぁ～
またあの痛みに耐えなきゃならないなんて！」
と、かなり弱気になって
やだな～やだな～とこぼして
いました。
すると母は「私はね、(私の）兄と
貴方を生むまえに一回流産してるのよ」
と初めて母の流産の話を
聞きました。
いきなり大量出血して近所の
産院に運ばれたものの、
まだまだ医学が進歩してない
時代ですので、半身不随の人に
麻酔なんてかけられないと
麻酔無しで堕胎手術を
したんだとか。
私は想像すらつかず
「それって痛かった？」
と聞くと
「痛いなんてもんじゃないわよ」
と。
私だったら一度でもそんな思いを
したならもう子供はいらないと
思うでしょう。だってまたその
痛いなんてもんじゃない経験を
しないといけなくなるかも
しれないんだから。
なのに母はそれでも私という命を
育みこの世に出してくれたのです。

その話をきいた時、
「私を産んでくれてありがとう」と
言いたかったのに言えなかった。
なんとなく照れくさくて。
でも産んで少し落ち着いたら
言えばいいや、なんて思ってました。
しかし母は私が第二子を出産して
丁度一ヶ月後に脳内出血を起こし
数日の間意識も戻らず
戻ってからも以前とはちょっと
キャラが変わってしまいました。
ちょっぴり子供になってしまった
ような感じ。

あの時、素直に産んでくれて
ありがとうと何故言えなかったのか
いまだに後悔しています。

だから私はたまに
夫や子供などに不意打ちで
感謝の気持ちや本当に
大切に想ってるってことを
伝えるようにしています。

明日どうなっても
後悔のないように
常に素直にいられたら
きっと気持ちも楽に
なると思います。

どうぞ皆さん、想いを
伝えたい人に早速素直に
伝えてみてください！！