叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 運命と宿業と 十二

2007年11月04日 | 運命と宿業と

 前回の続き、

山田くん、
「そういえばボクもこんな事を聞いたことがありますよ。
アメリカの著名な精神科医の話ですが、その医者の患者のなかに、前世の
ことを覚えている人が何人かいて、

なかには八十七回も生まれ変わったすべての記憶を語る人もいる。
と言っていました。八十七回も生まれ変わるというと、何千年か前のことにな
りますが、不思議なことに、その人の記憶と時代背景が一致するのが多い
そうです。
人間というものは想像以上に不思議な能力を持っているものだ。
とその医者は言っていましたね。」

田中教授
「余談になるが宇宙飛行士の毛利衛さんが、
宇宙から帰って、こんなことを言っていたね。

私たちは地球や宇宙について少し分かりかけてきたが、まだ分からないこと
のほうが多いのだ。と、
人間も宇宙もまだ未知の部分が多いようだね。

ところで山田くんは理工系だから、人工ダイヤモンドの造り方を知っている
だろうね。
石墨に圧力をかけ、高温で熱し続けると人工ダイヤが出来ると聞いたが、
そのとおりかね。

山田くん、
「はいそのとおりです。
石墨もダイヤモンドも炭素分子が結びついて出来ていますが、
石墨がダイヤに変わっても、炭素分子で出来ている成分はかわりません。

ただダイヤモンドのほうが分子どうしの結びつきが強くなって、元の石墨と
はゼンゼン違う性質になります。これを位相転移といいます。」

田中教授、
「なるほどさすが専門家だけあって詳しいね。
宿業を転換して仏界のいのちを現すのも、それに似ているね。
たとえば宿業転換する前の山田くんと、宿業転換したあとの山田くんと、

同じ山田くんで見た目に違いはないが、山田くんの生命境涯は凄い変化
を遂げているのだね。」

続く                     


 


人間賛歌 若い人の仏教教室 七十五

2007年11月01日 | 若い人の仏教教室

ジッチャン、
「仏道修行はたいへん難しいと思うだろうが、ジッはそうではないんだ。
昔は仏道修行するには出家して寺に入るか、
人里はなれた山の中にこもって、真理を悟るために瞑想するのがならわし
だったが、今はそんなことをしなくてもいいんだ。」

山本さん、
「先生、仏道修行はたいへん難しくて一般の人には出来ないと思っていま
したが、そうではないのですか。」

ジッチャン、
「そう、昔はね、仏教は教義が難しいうえに日常の生活をはなれて修行に
専念しなければならなかったから、
特権階級の人か、一部のごく限られた人しか仏道修行することはできなか
ったんだ。

それが日蓮大聖人が出現されてから一変したのだ。

仏道修行の根本は自分の心を観察して、心に十の境界(十法界という)が
有ることを知ることであるが、(特に仏界がだいじ)
これを天台大師は観念観法(心を観じて十法界を観る)と言い、よほど才能
のある人でなければ、理解できないとされていたのだ。


日蓮大聖人は、宇宙即我の仏界のいのちを図に書いて、
マンダラ御本尊( マンダラとは功徳の集まりの意で、宇宙の大慈悲力が
凝縮していることを意味する )、この御本尊を授持すれば十界を観察す
ることになり( 受持即観心という )、仏道修行をすることになるんだ。

そして御本尊を信じ、南無妙法蓮華経と唱えると自分の仏界のいのちが
直ちに現れるので、己心の仏界を観察することが出来るのだ。

特別な才能がなくても、老若男女、年齢を問わずどんな人であっても仕事
や、日常生活をしながら仏道修行をし、仏界を現すことができるのだ。」

山本さん、
「先生、それでは私でも御本尊を受持すれば、仏界の境涯になれるのですか。」

ジッチャン、
「もちろんですよ、山本さんは才能のあるお方だが、特別な才能がなくても
、今までに仏教の知識がゼンゼンない人でも、御本尊の慈悲力によって
自分の仏界を開くことができるのです。」

つづく

著者 注
以上は一般論として書きましたが、より具体的に知りたい方はコメントで
質問されるか、近くの創価学会の会館に行って聞いてください。
全国どこにでもありますし、懇切丁寧に教えてくれますから。 以上