叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 若い人の仏教教室 七十八

2007年11月14日 | 若い人の仏教教室
ジッチャン、
「私たちはどこから来たのかの話から始まって、
だいぶん迂回したようだ。この問題は簡単に分かることではなく、慌てて
理解しなければならない事でもない。

長い時間をかけて、たとえば一生の間に分かる境涯になってもそれで最高
だと思うね。何も知らずに終わる人がほとんどなのだから・・
前の回に無明というコトバが出たね。仏界が現れるのを妨害する働きのこと
だが、

この無明には、
生命の真実を明かした法華経を聞くのをイヤがる特徴があるのだ。
法華経に縁しなければ、自身の法性(仏界)を開くことが出来ないから、
迷いのまま、苦悩の世界にとどまらせるのが無明の最大の目的なんだよ。
だから法華経を説く人や、それを広めようとする団体を嫌うんだね。


そこで今回から、
ナゼ宗教が必要なのか、宗教を持つとどんな利点があるのかに焦点を当て
て、話を進めていこうと思うがどうだろうか。」

ケイタくん、
「ジッチャン、そうしてください。余り専門的だと難しくてボクにはよく理解
できないことがありますから。」

ジッチャン、
「そうだろうね、わるかったよ。
ではナゼ宗教が必要なのか、だれにでも分かるように話していこう。
少し前のことだがね、ヨーロッパの有名な作家がこんな評論をしているのだ。
ちょつと紹介しておくよ。

「世界の主要な先進国の中で、宗教心を持たない民族が民主主義をとり
いれ、経済的に成功したときどうなるか、歴史的実験をしている国がある」

というのだ。日本を名指してはいないが、
日本人の道徳の低下、社会の劣化を見ていると、どうも日本を批判してい
るようなのだ。
世界の潮流は、宗教を持たないものは人間とはいえない。
という思想が主流をなしているんだ。ところが日本人は宗教オンチで有名
であるし、日本人自体もヘイキで、自分は無神論者だとか、

自分は無宗教だ゛と言ってはばからず、それがよくないとは思っていない
のだね。」

つづく