叙事詩 人間賛歌

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人間賛歌 小我(苦悩)から大我(歓喜)へ 十

2010年09月15日 | 小我(苦悩)から大我(歓喜)へ

 大我(仏界)に生きる以上の幸せはない *

 質問があります。
「仏界を現していない九界の凡夫の私たちが、仏界を現し歓喜の境涯
になるには、日蓮大聖人が書き現された御本尊に題目をあげるしかな
いのですか」

 お答えします。
「日蓮大聖人の御命である御本尊に、南無妙法蓮華経と唱えるほかに
仏界を現す方法はありません。
御本尊に向かって一遍の題目をあげれば、一遍の題目にも仏になる種
子が含まれています。題目はたくさんあげるにこしたことはありませ
ん。

さらに大聖人は、

正法像法時代と違って、末法に法華経を修業して仏界を得るには自行
(自分の成仏のため)と化他(他の人の成仏のため)の修業が必要である
と述べられています。
末法の時代に生まれてくる人は、前代の人よりも罪業が深い法華経を
誹謗(正法に背きけなすこと)した人たちであるからです。

法華経の肝心であるご本尊が建立された国は、日本国をおいてほかに
ありません。その御本尊を現した大聖人を国中の人が迫害しました。
大聖人は謗法の人が生み広げたのが日本国であると言われています。

外国には正像法時代の法華経がありましたから、それを誹謗した人は
謗法の罪によって罰をうけました。
しかし日蓮大聖人がおしたためになった御本尊に謗法する罪はそれ以
上に大きいのです。
前者は五逆罪の第一に当たる無限地獄の苦をうけますが、後者は大無
限地獄の苦を受けると云われています。

大無限地獄とは、生まれるたびにこれ以上ない苦しみの境涯に生じて
くることであるといわれています。

法華誹謗の罪を消すには、他の人に御本尊の素晴らしさを話すことが
一番近道です。他の人に御本尊の話をしますと必ず反対されます。
悪口を言われたり、軽蔑されたり、さまざまな難を受けますが、この
難を受けるたびに謗法の罪を消していけるのです。

 大聖人は、
「浅き罪なれば我よりゆるして功徳を得さすべし、重きあやまちなら
ば信心をはげまして消滅さすべし」 阿仏房尼御前ご返事1308頁
と仰せであります。

信心を励ましてとは、難を乗り越えて宿命転換をさすということであ
ります。

この稿おわり