叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 信仰に生きる 二十一

2009年04月15日 | 信仰に生きる

 奇跡の体験 続き *
東洋一の超高層ビルといわれる池袋のサンシャイン60の完工式の当日の
ことです。最上階の六十階の一室でちょつとした出来事がありました。

皇居の見える窓際で、一人の男が何か言いながら、オイオイ泣いているの
です。
不審に思って係員が行ってみると、

「皇居が見える。たしかに見える。皇居を見下ろすビルが建った ! 」

とつぶやきながら、涙を拭こうともせず号泣していたのは、
サンシャインビル建設の最高責任者でこの日の立役者、K建設株式会社
の副社長M・Kだったのです。

事業に失敗した三十数年前、病気の妻子を残して自殺をしようとしたあの
夜、皇居を見下ろすような大きなビルだって建てることが出来るようになる
と、先生の言われた通りになっていました。

サンシャインビルが出来てから三年後、

「 M・K 六十七歳になりました。先生、有難うございました ! 」

と、万感の感謝のことばを残して喜びのうちに大満足の人生を終えていっ
たのです。

M・Kがこの世で得ていったものは、社会的地位や歴史に残る業績、財産
だけではなかったのです。
自分の生命の中に、一切を喜びに変えていく力強い大歓喜の生命が確か
にあることを自覚し、それを自分で証明し、間違いないことを確信したので
す。

あの夜、長身の先生は、

「人間の不幸は、一切の苦悩の原因が自分の中にあるのに、それが外に
あると思い違いしていることにある。

倒産、失業、病気、貧乏、離婚、事故のような不幸な現象は、その人の生
命の中にもともと苦しみ悩む傾向があって、それが現象として現れている
に過ぎない。
その根本を変えなくては本当の解決にはならないのだよ。

そして苦悩する生命とは別に、一切を喜びに変えていける力強い大歓喜
の生命が自分にもあることを信じて、それを引き出すことが出来たら後は
もうしめたものだ。
結局、幸せも不幸も外ではなく自分の中にあるのだ。」

と教えてくれたのです。
彼は消えることのない心の宝を得ていったのです。
そしてこれは後日知ったことですが、奇跡の経営者( 松下の命でつぶれか
かった会社を超優良会社にした )K社長も同じ信仰をしていました。

 注 長身の先生、創価学会二代会長 戸田城聖のこと。

つづく