叙事詩 人間賛歌

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人間賛歌 「新・仏教教室」 七十三

2009年04月13日 | 新・仏教教室

 理想の国土 *
ケイタくん、
「ジッチャン、南無妙法蓮華経の大法が広まったら世界はどう変わるので
すか。地球は破滅せず人類は生き残れるのですか ?」   

ジッチャン、
「そのときは、地球の温暖化防止にも成功し、人類は破滅を免れているだ
ろう。
その根拠となるのが仏教の智慧と大慈悲の精神だ。

ひとことで言うと、大宇宙自体が大慈悲の精神だから、大宇宙を味方にし
て人類が理想とする「 争いのない、平和で、貧困のない社会 」が実現す
るだろうね。これを仏教では仏国土と言っているんだ。」

ケイタくん、
「地球が仏国土になると、
いま地球に住んでいる人たちはどうなるのですか、たとえばボクなんか
どこかよそえ行くのですか。」

ジッチャン、
「うーん、 これは切実な問題だね。
せつかく人類が理想とする、病、貧、争を解決したパラダイスが実現して
も、今いる人がみんなそこで暮らせるワケではないいからね。

仏典にはこう書いてあるよ。
仏国土が出来て、宇宙の各国土から、仏さまたちがこの国土に来るとき、
いまの国土を変革して、仏さまの住める清浄な国土にするというのだよ。

先ずいまいる人の中で、四悪道の人(地獄界から修羅界まで)を他の国土
に移らせ、それが終わると、人界、天界の人もやはり他の国土に移して、
地球には四聖の人ばかりが残るんだ。

これを仏教では三変土転(サンペンドデン)といい、三回、国土環境を変え
る。という意味なんだ。

そこで大事なことは、
いまいる四悪道と人、天も含めた六道の境涯の人を他の国土に移すので
はなく、その人たちが具えている仏界を現して地球自体を仏国土に転換
する。 これが釈迦の真意なんだ。
だからケイタくんも、どこかえ行かなくても、このまま地球に住んでいていい
んだよ。

 注 娑婆即寂光 (シャバソクジャッコウ) 娑婆世界 (:現実世界)を仏の住
        む清浄な国土に変革すること。

つづく