叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 若い人の仏教教室 九十五

2008年01月26日 | 若い人の仏教教室

ジツチャン、
「大事な話の途中たが、最近世界同時株安やネジレ国会で政治不安
のところえ、

有名な政治家が「やはり地球は助かりますまい」などと発言したことが、
大新聞の一面で報道された。
いことばかりあげたが、どうも日本人は希望をなくしているように思う
のだ。

そこで今回は特別に、希望をテーマに話したいと思うが、田中さん、
どうです。」

田中さん、
「先生、ゼヒお願いします。
地球温暖化の問題や、民族間の紛争、テロ行為の続発など、人類が
破滅してしまうような報道が、毎日とびかっていると、つい悲観的になっ
てしまいます。
希望について話していただくのに、丁度よい時だと思いますが。」

ジッチャン、
「私の師匠はね、「希望とは生命の別名である。」と常々言っているんだ。

希望がないということは、生きているのではなく、死んでいるようなもんだ
と言えるね。
まあ、呼吸をし、ものを喰ったりしているから動いてはいるが、
心は死んでいると言ってもいいだろう。

とくに自殺率が世界一で、アメリカの倍もあるそうだから、希望をなくして
いる人が多いと思うね。」


人間賛歌の第一章、生命から読んだ方は覚えていると思うが・・
今から何億年か前、海の中の生存競争が激しくなって( 当時陸地には
動物はいなかった )、河に逃れてきたいきものがいたね。

イクチオステ
ラという魚の仲間なんだが、
だが、河の水はサンソが少なくてね。イクチオステラは陸に上がって、
サンソをたっぷり吸いたいという希望を持つようになるんだ。
それには先ず体の構造を変えて、陸で生きられるようにしなければなら
ないが、

二千万年近い年月をかけてイクチオステラは体を改革し、陸にあがったん
だよ。
これが後の爬虫類や、哺乳類の先祖になるんだがね。」

田中さん、
「へぇ、二千万年もかかったのですか、たいへんですね。」

ジッチャン、
「もつと長いという説もあるが、その間希望を持ち続け、ジット我慢の子で
いたワケだよ。  ビクトル・ユゴーの有名な言葉に、
 「希望せよ、しこうして待て。」
というのがあるが、その通りだったんだね。」

つづく