叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 若い人の仏教教室 五十

2007年07月21日 | 若い人の仏教教室
山本さん、
「先生、悪い業を善に転換する方法とはどんなことですか、
分かりやすく教えていただけませんか。」

ジッチャン、
「アラヤ識(八識)を通り越したところにアラマ識(九識)という根本淨識(悪業に
染まる前の生命で本来の清浄な心であり、仏界のことである)があると言うのだ。

根本淨識である仏界の生命か現れると、九界以下の悪い業が消えて見えなくなるんだ。

ちょうど太陽が出ると闇が消えて月や星が見えなくなるように、
仏界の強力なエネルギーで、つもり積もった悪い業が隠れてしまうのだよ。

百万年も日の差し込まなかった暗いところであっても、
ひとたび太陽の光が当たると、すべてが明らかになるように、
いままで隠れていた仏界のいのちが現れるのです。

山本さんいくらか分かってきましたか。」

山本さん、
「先生のお話になることは理解できますが、その仏界のいのちというのがど
うも実感できなくて弱っているのです。」

ジッチャン、
「これは自分のいのちの中にあるものですから、それを取り出して自分で
体得しなければ分からないのです。
釈迦や日蓮大聖人のような仏様でも、そこに導くことは出来ても与えること
はできないのです。

自分で現す以外に方法はありません。
自分次第なのです。このことは大事なのでよく覚えておいてください。


実際に自分のいのちを改革して宿命を転換し、本来の清浄ないのちが
現れれば自然に分かります。
これを山登りにたとえると、
山のふもとにいる人が山の頂上のことをあれこれ考えても、実体はわから
ないのと同じで、登ってみれば自分で確かめることができるのです。
頭で考えただけではつかめないということですね。」

山本さん、
「先生、よく分かりました。仏界を現す実践法についてお教えくださいます
ようお願いします。」

つづく