かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

「ぽっかり空間の教室」

2020年04月27日 | 大分県
吹く風に 若葉の匂いかぎながら
    グランド駆ける 子どもが眩し


 
1週間が始まりました。
昨日は午後から雨の予報でしたが、雨が降らないままに1日が過ぎていきました。
 


教室もぽっかりと空いた空間となっています。
本当は、今日から毎年定例の家庭訪問の日程でしたが、延期となっています。
子どもたちと出会って4日間の生活しかしていません。
なんとなく中途半端です。


 
ゴールデンウィークまでは、授業参観、PTA総会、歓迎遠足などはすべて中止となっています。
子どもたちもお家の方々も、そして「かったか」自身もマスク着用しているので、赴任してきて、クラスの子どもたち以外、目から下は、よくわかりません。
想像の子どもたちの姿の世界です。
 


いろんな中で、自分自身も学校の生活も「あたりまえのものがあたりまではない世界」となっています。
 


そんな中で、今日、3密を避けて教室で仕事をしていると、グランドの方からサッカーボールを蹴る音がします。
 



見ると、クラスの子どもとお母さんがサッカーの練習をしています。
だれもいないグランドなので、思い切って体を動かしています。お母さんも慣れているのか、とても上手です。
びっくりしました。
「うまいねえ。」
と言うと、
「お父さんは、もっとうまいよ。」
と子どもたち。


「宿題も持ってきたよ。」
と早めの提出です。


サッカーをしている間、持ってきた宿題の丸つけなどをしました。


とてもよくがんばっています。



臨時休校となっていますが、午前中は学習をして、午後から体を動かしてと、生活リズムもばっちりのようです。
ほかのお家のおばあちゃんもお孫さんを連れてやってきて、
「あの子は、よくあいさつもしてくれるんですよ。」
と話をしてくれました。


とてもうれしい話です。
子どもにも伝えました。
 


学級経営案の見直し、校舎内の安全点検、掲示物の作成、家庭学習の丸つけ・言葉書き、もし連休明けに学校が再開していなかった時のための家庭学習の課題づくりなど、休みになってもしなければならないことがあります。


また生活の中で、気になるところのお家の方からの連絡などを受けたりもします。
 



学校が再開されたときは、まずは、子どもたちの命を守る、子どもたちを通しての家族、周りの人たちの命を守ることがメインの一つです。



一方では、学習の遅れをどうしていくのか、各行事をどのように取り組んでいくのかなど課題が多く残っていきます。


課題も命あってのこと、周りの人の命を守ってのことです。
まして、自分もり患しないという保障はありません。
ひょっとして、今後、り患して死と向き合わなければならない可能性だって十分、あり得ます。


終息するまでは、みんな生き残らなければなりません。


課題となったところを、取り組むということは、「生き残った」ということです。


その時には、「生」あることをかみしめて、あせらず、一つひとつ丁寧に、
「できること」

「できる範囲の中」
で誠実にやっていけばいいのかなと思います。



子どもたちに少しでも学校生活に目をむかせ、無理をせずにやれることをやりながら、今の苦しい時期をみんなで乗り越えていけたらと思います。