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夜中に流れる「ひめ風」の歌

2014年01月19日 | Weblog
懐かしのフォークソングのメロディが
            夜の帳を優しく揺らす





ラジカセ、ラジオから流れてきた青春時代のフォークソング。


そんな中で、受験勉強をしたり、若いころの活動のBGMになっていました。アーティストの一つに「かぐや姫」というグループがありました。




昨日の夜中、NHK「SONGS」という音楽番組でかぐや姫の南こうせつさんと伊勢正三さんが出演していました。今は、「かぐや姫」も解散しています。昨年南こうせつと伊勢正三が新ユニット「ひめ風」を結成しての今回の出演です。偶然、視聴することができました。



「かぐや姫」のコンサートには行くことはできませんでしたが、若かりし頃「南こうせつ」のコンサートに何度も出かけました。




落ち着く曲想、時代を捉えた詩が多く人たちから共感されました。昨日、作業をしながら、久しぶり大分出身の南こうせつさんと伊勢正三さんの歌に聴き入りました。静かな夜中に聴く「かぐや姫」の曲はいいですよね。




なごり雪
作詞/作曲:伊勢正三
汽車を待つ君の横で僕は         時計を気にしてる
季節はずれの 雪が降ってる       東京で見る雪は これが最後ねと
さみしそうに 君がつぶやく
なごり雪も 降るときを知り       ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった    去年よりずっと きれいになった

動き始めた汽車の窓に 顔をつけて    君は何か 言おうとしている
君のくちびるが さようならと動くこと  こわくて 下をむいてた

時がゆけば 幼い君も          大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった    去年よりずっと きれいになった

君が去った ホームにのこり       落ちてはとける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった    去年よりずっと きれいになった






この「なごり雪」と「22才の別れ」は対になっていて、「なごり雪」は恋人同士の男性の立場から、「22才の別れ」は女性の立場から書かれているそうです。



22才の別れ
作詞/作曲:伊勢正三

あなたに「さようなら」って言えるのは 今日だけ
明日になって またあなたの      暖かい手に触れたら
きっと言えなくなってしまう      そんな気がして
わたしには鏡に映った         あなたの姿を見つけられずに
わたしの目の前にあった        幸せにすがりついてしまった

わたしの誕生日に22本の       ローソクをたて
ひとつひとつがみんな君の       人生だねって言って
17本目からは一緒に火をつけたの   きのうのことのように
今はただ五年の月日が         長すぎた春といえるだけです
あなたの知らないところへ       嫁いでゆくわたしにとって

ひとつだけこんなわたしの       わがままきいてくれるなら
あなたはあなたのままで        変わらずにいてください そのままで





今の時代なら、こんな曲を創ることができなかったと二人は伝えていました。連絡手段も少ない中、いったん、列車が走りだすと、自分の想いを相手に伝えることができなくなるもどかしさとその複雑な心の内を詩的に書くことができた。

しかし、今はメールなどの手段が発達してすぐに連絡を取ることができる環境の中で、想いをためる空間がない現実に、詩に気持ちを表す難しさを話していました。




「神田川」「好きだった人」「22才の別れ」「ささやかなこの人生」のわずか数曲でしたが、夜中の静かな時間に懐かしい空気が流れました。




再放送が今度の金曜日の夜中1時過ぎにあるそうで、よかったら、録画予約でもどうですか。