普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

音楽遍歴<その4>

2010-11-21 14:48:48 | 音楽にまつわる話<的>な
 立東社「ロッキンf」に入ったのは、ボクが27歳になる1976年の6月だった。創刊当時「ロッキンf」の「f」はなにかと、よく聞かれた。創刊に際して何度かディスカッションをする中で、family、friend、factoryなどなど様々な意味づけが行なわれたが、folkで良いじゃないかという意見が主流だった。当時、ロックはまだまだ黎明期で、どちらかと言えばフォークソング的な流れの延長に、ロックがあった。
 「ロッキンf」には扱う音楽という取捨選択だけでなく、ようやく楽器を手にすることが普通の事のように思われ始めた頃で、プレイヤー向けの雑誌という側面が大きかった。同じ頃「プレイヤー」という雑誌も創刊されているくらいだ。楽譜を掲載し、演奏に資する教則的な記事も多かった。記事中には、エレキギターのアタッチメントを自作するコーナーもあり、人気だった。
 創刊当時は、ロックもフォークも、新しい日本の音楽シーンの礎になるだろう音楽は、すべて扱った。当然洋楽にも重きを置いたが、こちらは「プレイギター」というコンセプトから、ハードロック・アーティストの登場頻度が高かった。
 最も人気があったのは、ツェッペリンのジミー・ペイジであり、ディープ・パープル(この時は脱退していた最中)のリッチー・ブラックモアだった。ジミー・ペイジと並ぶ三大ギタリストのエリック・クラプトンも、ジェフ・ベックも当然人気だった。この4人のローテーションで記事を回せば、まず間違いなかった。
 そんな雑誌のコンセプトがある一方で、ボクはというと勝手気ままに好きな音楽をページにねじ込んでいた。他の編集仲間からすれば、ロクでもない野郎だという思いがあったに違いないが、そんな事には気も回らない年頃だった。

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