普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

M砂川駅前の異変

2012-09-20 16:04:41 | 普通な生活<的>な
9月20日15時頃、息も絶え絶えに自宅の最寄駅、M砂川駅前を通り過ぎようとした。

実は非常に短気なことに、仕事からの帰りの電車が、ひとつ手前のT上水止まりだったことで、「S武電車は、何故こんなに短い路線で、中途半端な駅止まりの電車を走らせるのか」と少し腹を立て、ひと駅歩いたのだ(バカだよな。意味がわからん)。

ところが、なんとも暑い! 汗だくになり「こりゃひょっとすると、熱中症にでもなりかねないな」などと考えながら、およそ2.5km(ひと駅でこの距離!)を歩いて、M砂川駅前にさしかかったのだ。

少し手前から、なにやらパトカーのパトランプが点滅しているのが見えた。なにごとだろう? ひったくり事件でもあったかなどと思いながら駅前に近づくと、あまり人はいないのになんだか騒然とした雰囲気。

よく目を凝らすと、電線がブチギレて地面に垂れ下がっている。それも1本や2本ではない。駅前の道の両サイドに被覆が破れ、むき出しになった電線があちこちに10本近くも垂れ下がっている。あらら? 電柱が倒れているよ!?

これはどうしたことか? 

一歩間違えれば、歩行者が感電しかねない。

駅前のコンビニの社長が立って見上げていたので、「なにがあったんですか?」と聞いたところ、「クレーン車がアームを立てたまま走ってきて電線を引っ掛けて、電柱をなぎ倒してようやく止まった」とのこと。

「店、影響があるんじゃないの?」と聞くと、「あるある。妙なところに影響が出てる」。

この「妙なところ」というのがどこなのか、ものすごく気になったが敢えて聞かなかった。

こういうのは、想像するのが楽しい。例えばおでんの鍋のヒーターだけが切れたとか、2台ある電子レンジの左側だけが使えなくなったとか、トイレの便座のウォシュレットだけが使えないとか…。

いずれにしても、なんという事故でしょうか! アームを立てて走って、駅前まで来れたということ自体、奇跡のような気もするが、周辺が単に他には何もない田舎ということなのかもしれない……。

写メは、電池が切れていて撮れませんでした。肝心な時に、まったく……!
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新鮮な感じ。水道橋。

2012-09-10 21:47:01 | 普通な人々<的>な
今日は水道橋で仕事をした。校正の仕事。

水道橋という地域に行くこと自体が、おそらく10年ぶりぐらいだったろうか……。

いやいや思い出した、一年前にこの駅で降りた! そう去年確かに来たが、反対側の後楽園側だった。懐かしいなと思ったのは神保町の裏手にあたるエリア。

どうした加減か、道が鋭角に交差しているあたりが、懐かしい。

この地域を通り越すと、お世話になっているT書院近くに出るのかな? 神保町には来るが三崎町界隈には足が向かなかった。だから今日はありがたく、周辺を歩いてみた。

こんなに飲食店の多い地域だったかな? ファストフードの店が10m置きにある感じ。どんな企業がこのあたりにあるのだろう?

出版関係は、明らかに多いだろうが、それ以外はどんな職種が多いのだろう? そんなことを考えながら歩いていたが、詮索するのをやめた。

そうなのだ、いまはほとんどの会社や事務所は、ビルの一角に取り込まれ、外から見ても何もわからない。社名から判断するのもむつかしい。わけのわからない横文字社名のオンパレードですから…。

考えてみれば、いまやどこもかしこも同じようなもので、会社の正体などまったくわからない。ひょっとして、そういう環境下にオレオレ詐欺やら経済犯罪の温床があるのやもしれぬ、などと思ってしまった。

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300字、30円?

2012-09-08 11:43:56 | 普通な人々<的>な
さっき奥さんが、ポストに入っていたアルバイト情報のような冊子を見ながら「300字、30円だって」とつぶやいた。

「なにが?」と聞くと、「なにかよくわからないけど、宣伝のコピーかなにかじゃないの? 300字以上30円、400字以上40円、500字以上50円だって」

一体何のことだろう? 皆目わからなかった。それはいいとしても、30円という単価はなんだろう? 

カタログのスペックや店頭のPOPを書くのならいざ知らず、意味のある文章を書くということは、本当のところ一文字幾らとか、一行幾らとか、原稿用紙一枚幾らといった数量換算ができない。

なぜなら、そこに書かれる内容は、その文章を書く人のものであり、それを文章化するのに、それなりのキャリアを積み取材に費用と日数をかけているわけで、当たり前の話だが、書いている本人は一文字書いたからいくらになるななどと考えながら書かない。
それを理解しないクライアントも増えている。

一文字が単価になる……すごい世界だ。

冒頭の300字、30円は、かつての超売れっ子作家の400字詰め原稿用紙換算での一文字の金額くらいだ。今時それはありえない。
「100字、10円」、「10字、1円」。ということは日給1万円を得ようとすると、10万文字書かなければいけないということ。400字詰めの原稿用紙を250枚書かなければならない。

一日に原稿用紙250枚は、どんなことをしても書けない。

これはどういうことか。

こういう仕事は仕事とは言わない。この数字に興味があっただけで、どんな会社なのかなどは見もしなかったが、とんでもない会社だということだけは確かだ。
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久しぶりの、36時間。

2012-09-05 17:45:19 | 普通な人々<的>な
昔、30歳代の後半、だから25年くらい前の話だが、丸々4日間徹夜したことがある。ぶっ続けで約100時間。

当時といえばバブルで、何をするにもスピードが要求され、厳密さは二の次三の次といった感じだった。

例えば本を一冊作るにも、問題は引きになるタイトルで、作れば売れた(というか、どんなものでも流通には乗った。だから初版部数さえ万を超え、書き手=作り手は一冊で百万円単位の金を手にした)。だから一冊でも多く作ろうと努力し、さらには早く作った者勝ちで、畢竟似たような二匹目のドジョウ本がちまたに氾濫した。

そういう状況の中で、一度ボクにもそういう話が来た。ただ、それはものすごい条件で、取材期間は2週間程度、原稿の入稿まで1ヶ月というものだった。

内容は「商品名」に関わるもので、それなりに面白い本にはなったのだが、取材者は別にいて、取材した内容をFAXでボクにどんどんと流してくるというシステムで進行した。取材時間もそれほどない。で、取材も対象となる企業などにFAXで行うことになったのだが、取材者と危惧した通り、時間はどんどんと押していくことになり、取材がある程度まとまりボクの手元にデータとして第一弾がきたのは、締切の僅か5日前だった。

スケジュールは崩せない。で、冒頭に書いた通り、4日間徹夜することになったのだ。

死ぬかと思った。こんな本が売れるわけもないと思ったが、取材者と折半した初版のロイヤリティは百万円を超えた。

あの当時はすべての職種でこんな塩梅だった。あんな時代は二度と来ないのだろうが、来る必要もないのかもしれない。右から左へモノを流すようなニュアンスで金が生まれることなど、有り得ないということをバブルを通して日本人は知ったのだ。

一所懸命に考え、必死で働くということの本質は、わずか4日間で頭をフル回転させ徹夜で原稿を書くことを意味しないことぐらいは、昔からわかっていたはずなんだが…。それが当たり前に思えた時代が確かにあった。

最近、複数の仕事だが36時間ぶっ続けでやった。明らかに無理なことだった。仕事のクオリティは下がるし…。

若くもなし、やってはいけないことだったかもしれない。なんてね、殊勝にも…。できるならやるかな、これからも?

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