渋谷は、おしゃれな街だった。昔からおしゃれ。
かの有名なスクランブル交差点は昭和48年頃にできたと思うのだが、その頃にはあちこちに同様の交差点があり、それほど話題にも上らなかった。
それより、渋谷にはかつて駅前にどぶ川が流れ、ロープウェイがあったということの方が驚きだ。
渋谷にはよく行った。国電はもちろん、都電でも荻窪から新宿、新宿から渋谷と乗り換え出かけた。トロリーバスでも行った。
昭和50年代になるとNHKには取材でよく出向いた。ジャンジャンというライブハウスが西部の裏手にあった。シャンソンや浅川マキをよく聴きに行った。
急な階段を昇るLIVE HOUSE屋根裏ではよく羽目を外した。頭脳警察の解散ライブも屋根裏だった。
東急ハンズができて、話のタネに見に行った。PARCOができてやはり話のタネに出掛けて行った。
今はなくなってしまったが東急本館も地の利は良くなさそうだったが、なにか孤立感が半端なく逆によく行った。
忘れられないのが、東急のプラネタリウム。よくできた天体観測施設だったよな。なんということもなく夜空を見に出かけた。
個々の飲み屋や飯屋には言及しないが、イタ飯屋から立ち食いソバ屋まで、雑多にあって飲み食いには不自由しなかった。
そうそう。京王井の頭線が良かったな。短い路線だけれど、なにか気分の良い路線だった。渋谷~吉祥寺という流れがボクにはマッチしていてよく乗った。
神泉にはうまいスパゲティー屋があった。
渋谷はこんな感じの箇条書きでしか表現できないかな。