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Jリーグの話題175

2020-02-21 00:01:02 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 当ブログで最近多いVARネタです。先週開催されたゼロックススーパー杯でのVAR絡みで映像が流れなかったシーンについて、詳しく語られたコラムがありました。J1で今季から映像を流す事が発表されたのに、なぜ映像が流れなかったのか、気になっていました。リスペクトしましょう。ちょっと引用紹介部分が長くなりましたが、だいぶ削った結果でギリギリの原文になります。
 
   
【「あれは何をチェックしてるの?」VARに宿題を突き付けたゼロックス2分20秒の中断】
〔スタジアムのビジョンで映像が流されるケースは2つ〕
「シーズンの開幕に先駆けて、Jリーグは新たに導入されるVARにおいて、主審との間でチェックされている映像をオーロラビジョンでも表示することを決めている。もっとも、すべてを流すわけではなく、『VARオンリー・レビュー』と『オン・フィールド・レビュー(OFR)』の2つにとどめられた。」
「次の流れは2つある。事象に対して「明確な間違い」がないと判断されれば、チェックが完了したことがVARから主審へと伝えられ、下された判定通りに試合が再開される。ゼロックスの前半に起こった2つのVARが、まさにこの流れとなる。
 一方でレビューが必要だとVARが判断した場合は、その旨が主審へと提案される。主審は両手で四角形を描く、いわゆるTVシグナルを表示したうえで、先に記した『VARオンリー・レビュー』とするのか、あるいは『オン・フィールド・レビュー』をするのかを選択するわけだ。
 前者の『VARオンリー・レビュー』は、例えばオフサイドポジションだったかどうか、あるいはボールが手に当たったかどうかなど、映像だけで事実として確認できる事象に対して用いられる。VARによる助言を受け入れた主審は「明確な間違い」があったとして、判定を変えて試合を再開させる。
 後者の『オン・フィールド・レビュー』は、主審がフィールドの外に設置されたレフェリー・レビュー・エリアへ向かい、映像を直接確認することを指す。2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会などでもおなじみの光景であり、主審による主観的な判断が必要となる事象に対して用いられる。
 主審は映像を確認した後に最終的な判断を下して、ピッチ上に戻ってから再びTVシグナルを表示したうえで自身の判断を伝える。この2つのレビューにおいては、しっかりとした映像を即座に共有できるのではないかという議論が起こり、スタジアム内のオーロラビジョンで流されることが決まった。
 対照的にレビューに至らなかった場合は、状況が大きく変わってくる。VARによって事前にタグ付けされていた、対象となる事象の起点から映像をチェック。それも12台のカメラから最もわかりやすい映像を、VARの隣にいるリプレイ・オペレーター(RO)が即座に引っ張り出してくる。
 試合の中断時間をなるべく少なくするために、VARとROのやり取りは目まぐるしさを伴う。何度も巻き戻すとか、あるいは別のアングルに切り替えられる映像をそのままオーロラビジョンで流せば、スタンドのファンやサポーターたちの間でも混乱を生じさせる事態を引き起こすだろう。
 もう一人いるアシスタント・ビデオ・アシスタント・レフェリー(AVAR)はその間、本来のVARの役割を引き継いでピッチ上の事象をチェックしなければいけない。そもそも、主審とVARとの間で何がチェックされているのかに関して、運営サイドは交信内容を傍受することが許されていない。つまり、中継制作側がすぐに問題となっているシーンを用意・提供することが難しくなる。」

〔スタジアムで映像を流すには? 立ちはだかる問題〕
「ゼロックスであった2つのVAR、特に2度目に関しては何が起こっているのかを、スタジアムを訪れていた観客に伝える方法は2通りしかないと黒田本部長は言う。『VOR(ビデオ・オペレーター・ルーム)内の3人に対して、何をチェックしているのか、という映像を正しく出させる役割を増やすか、あるいはVOR内の人そのものを増やすことでしか、おそらくは解決できない問題だと思っています』
 もっとも、現状で仕事が多岐にわたり、件数的にも上限に達しているといっていいVAR、AVAR、ORの3人に対してさらに仕事を増やすことは現実的ではない。となると、VOR内に配置する人数を増やす方法となるが、その場合は人材の確保や人件費などを含めた費用の問題が浮上してくる。
 予定を1年前倒ししてのVAR導入に対して、スタジアムへ足を運んでくれたファンやサポーターに、いかにストレスを抱かせない状況をつくり出すことをJリーグは重視してきた。2つのレビュー時に映像をオーロラビジョンで流すことに関しても、ぎりぎりの判断で開幕に間に合わせた経緯がある。昨年12月の段階で、Jリーグの原博実副理事長はこんな言葉を残している。
『各国のリーグによってVARの適用の仕方が違うなかで、例えばラグビーのテレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)をスタジアムにいる全員で見ているように、Jリーグもできるわけわかりやすく、なおかつシンプルでオープンなものにできないのかを、日本サッカー協会(JFA)の審判委員会とも話している。スタジアムにいる人がわからない、となれば文字通り本末転倒になるので』 
 こうした流れもあって、2つのレビューでは映像を公開する運びになった。ゼロックスではVARを介して『明らかな間違い』が認められなかった点で、Jリーグの村井満チェアマンをして『逆にいえば、しっかりとした判定が下された証しになった』と言わしめる状況も生まれた。
 そのうえで何度も耳に届いた「あれは何をチェックしていたのでしょうか」という声を、埼玉スタジアムを訪れたファンやサポーターがVARに対して少なからず抱いたストレスだと受け止めているからこそ、黒田本部長は今後へ向けてこんな言葉を残している。『宿題をいただいた、と思っています』」
引用:REAL SPORTSヤフーニュース

 上のコラムでは、すべてを流すわけではなく、「VARオンリー・レビュー」と「オン・フィールド・レビュー(OFR」の2つにとどめられたとありますが、ゼロックス杯では全く実行されなかった。理由は上の文を読んだ中では「準備不足」「技量不足」という事しか伝わってきませんでした。それが最後の「宿題」という言葉に凝縮されています。ではラグビーやバレーではなぜちゃんとできるのか。それは経験値なのか。特にバレーは指先まで見える拡大映像が流れ、指が揺れる映像で、誰が見てもボールタッチがあった事を実証、公開できています。サッカーではできないのか。バレーと比べて広さが違う、それはそうでしょう。でも何かしらできるのでは。時々Cスタでもオーロラビジョンでプレー後のスロー映像が流れるし、できるはずです。DAZNのカメラを使えば。同じDAZNでVリーグの中継をしているし。Jリーグは慎重になっているのでしょうか。ミステイクが起きても、世紀の誤審よりはましなのでは。
 まぁ、まだ1試合。明後日からはいよいよJリーグ開幕。本番です。このままVARのシーンで映像が流れないままなのか、それともどこかのタイミングで映像が流れるのか、注目してみたいと思います。ちなみに16日のルヴァン杯ではVARは流れなかったのかな。一切報道が無かったですから。
VAR関連⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200209
 〃   ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200204
 〃   ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190928
 〃   ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190523
 〃   ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190511
 〃   ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190510
 〃   ⑦https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180830

 〃   ⑥:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180523
 〃   ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171115
 〃   ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171025
 〃   ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170428
 〃   ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161216
 〃   ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160912

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